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「4」 運命を知らなかった山本、ついに出会う
山本哲人（僕）は思った。
もし、この苦しみから回復できるなら感謝しますと。
当たり前だ。
神社に通っていると、不思議な縁が結ばれることがある。
その日の朝テレビで女優の「高木ユイ」を見た。
自分の好きな女優さんである。
自分の部屋にも、「高木ユイ」の写真集がある。
その日は、学校の同級生との飲み会だった。
腰は痛く辛いが、痛みを我慢して出席した。
そこで友人から「高橋ユイ」さんを紹介された。
「お前彼女いないんだろ？女性を紹介するよ。」
僕は、運命だと思った。
僕は鈍感で運命とか知らなかった。
自然の法則で、いろいろなモノが均等になっていると考えていた。
運だってそうだ。きっとランダムにシャッフルされていると思っていた。
１０代のころ友人と麻雀を打っていたら、結構 役満が出た。
最近は、全然 役満がでない。
人間は何に感動するんだろう？
３０年間彼女のいなかった山本の心が動いた。
