なに俺に逆らってんだよ! お前は俺の言う通りにやってればいいんだよ!
___私の彼氏は、“S男君”です!
見た目も、身長は185㎝以上で、体格もガッチリしてるし!
爽やかで、笑った顔が可愛いのと言ったら私は顔がニヤケてしまいますよ。
___一言で言えば?
【イケイケ男子】なのです。
___私には、勿体ないぐらいのステキな彼氏なんですが、、、。
ただ、彼は底抜けのS男君なんですよ!
私を、じりじりとイジメるのが趣味みたいで...。
上から目線で、私を見下す事が大好物らしいのです。
*
・・・ただね?
私は、底抜けの“M子さん”だから!
彼氏に、そんな風に扱われている事に快感を覚えているのです。
・・・だからなのかな?
___私と彼は、凄く相性がいいみたいです!
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___私の彼の名前は、『伸弥、高坂伸弥よ!』歳は27歳で独身。
一流企業で働いているって言っていました。
___私の名前は、『野木 冴美』23歳、事務の仕事をしています。
___彼と初めて知り合ったのは、、、?
私の女友達が紹介してくれた飲み会だったのです。
___彼は、その飲み会で一番人気の男性だったと思います。
そこにいた! 女の子たちは、みんな彼を狙っていました。
・・・私も、その一人だったのです。
*
___でもね?
その飲み会に参加した彼は、今の彼じゃないみたいなんです。
自分を押し殺しているというか......?
毒舌じゃないし! 当たり障りのないような会話をしていたと思います。
全然! 【S男君】じゃなかったんです!
・・・だけど?
彼は、数いる女の子の中から、私を選んでくれました。
彼には、私がM子さんだと直ぐに分かったらしいのです。
___途中からは、私一人に彼が話しかけてくれていました。
他の女の子たちも、そんな彼を見て! 諦めたらしいのです。
*
___そこからは、普通の男女の飲み会になっていきました。
男同士で、飲んでいたお酒も女の子たちが加わり楽しそうに盛り上
がっていたと思います。
・・・私は、ずっと彼と話していました。
ニコニコ楽しそうに話しかけてくれる彼に、私は見惚れていると、、、?
彼から、意外な事を言われたのです。
『___ねえ、冴美ちゃん? 本気で好きな人もいないなら? 俺と
付き合ってみない? お試し期間でさ~そんなに深く考えなくていい
んだよ! 嫌だったら? 直ぐに別れればいい事だし! どうかな?』
『・・・でも、そんな、私、軽い気持ちで男の人と付き合えません!』
『___じゃあ、本気で俺と付き合ってほしい! 俺は、冴美ちゃん
がいいんだよ! 他の女性は考えられないんだ!』
『・・・高坂さん、』
『俺! 冴美ちゃんの事、ほんと! 本気だから!!! ねえ、お願い!』
『・・・ううん。』
『___えぇ!? いいの? マジかよ!』
___その時の、彼の嬉しそうな顔が私は忘れられないのです!!!
___でも? 彼と付き合ってみると、、、?
予想以上に、S男君で! 私は毎日、彼に泣かせられているのです。
・・・それでも、私が彼と別れないのは?
私が、M子さんだからなのです。
___私は、彼のすべてが大好きなになっていきました。
*
『おい! お前、なに俺に逆らってんだよ! お前は俺の言う通り
にやってればいいんだよ! お前、知ってっか? お前が一番あの
飲みかの女子の中で、“ブス”だったんだぞ! それを俺が、お前と
話さなかったら? こんな風に付き合うまで行かなかったんだよ!
俺を誰だと思ってんだよ! 俺は、世界一モテ男なのに、こんな
ブスと付き合ってやるだけ! 有難く思えよ! この、ブス!!!』
『・・・ごめんね、でも、ありがとう。』
『___はぁ!? 何が“ごめんね”で何が“ありがとう”なんだよ!』
『ブスの私でごめんね! でも私と付き合ってくれてありがとうだよ!』
『・・・根っからのブスの言う事は違うな~最高のブスだよ、お前は!』
『・・・ありがとう。』
『___褒めてねーし!』
『・・・・・・』
最後までお読みいただきありがとうございます。