表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

水底

作者: 八坂 やよい

少しずつ、少しずつ…手探りで潜り込む。


そして、深く、深くいつの間にかはまり込んでいった恋。


手が届くと思ったのに、微かに触れて傷付いた。

広がる鮮血。


早く水面に上がらなきゃ…

もがくけれど…

夢中だったからこんなに深く沈み込んでいたなんて気付かなかった…


苦しい…

もがけばもがくほど苦しくなる…

更に沈み込む…


暗くて冷たい…


このまま、消えてしまおうか…

傷口、更にえぐって。

流しきった頃、きっと眠るように消えてしまえる。


好きなんだもの…忘れられない…

偽れない…これが私…今の想い…

たとえ報われなくても…


力を抜いた時、ふっと身体が軽くなった。


広がった鮮血も時の中に溶け込む。

傷口の痛みが和らぐような気がした。


このままで?


苦しいよ?だけど…

この方が確実に水面に近付ける…ゆっくりだけども。


またあのキラキラした水面で恋を見つけられる…


それまでは…この切ない恋に身を沈めたまま、この水底をたゆたう。


そう、それしかできない自分がいる。


だから、このまま…切ないままで…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 恋が実って幸せな詩も読んでみたいです こういう切ない詩もいいですが、いろんな詩を読んでみたいですよ?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ