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Welcome To Gensokyo  作者: 水道水
Season 1
9/9

睡眠

眠い

寝れない。

眠れない。

目が冴える。

意識が朦朧としてくれない。


現在時刻は夜中の2時を越えたくらい。

窓からは優しい月明かりが差し込み、私はどうにも眠れない。

昼間は…駄目だ、疲れてて思い出せない。

疲れてるのに眠れない、どういう事だ。

目を瞑っていても一向に眠気が来ない。

かれこれ4時間くらいか、体は死ぬほど疲れ切っているのに。


仕方ない、ホットミルクでも飲もうか。

布団から出てキッチンへ向かう。

…あぁ、食器放置しっぱなしだ。

焜炉に鍋を置き牛乳を入れ火をつけ、仕方ないのでそれらを洗う。


あーあ、欠伸は出るのね。


牛乳が温まったので、マグカップに流し込み、砂糖を少し入れ椅子に座った。

熱いので冷めるまで本を読むことにした。

本棚にはどっかの館から借りてきた魔導書が山積みになっている。

その一番上の書物に手を伸ばし、ぱらぱらと数ページ捲った。

睡眠…睡眠…

眠れない時はいつも「眠ること」を考える。

「眠る」、「眠れそう」なことは考えない、いや、考えられないのだ。


「睡眠魔法」…

え?


たしかにそのページは「睡眠魔法」に関してのものだった。

寝つきがよくなる魔法、楽しい夢を見れる魔法、すぐに眠れる魔法…

最高じゃねぇか


ということで、「すぐに眠れる魔法」を試してみる。

すると自分のすぐ横にいつものベッドよりも柔らかそうなベッドに枕、毛布まで出てきた。

無意識に横になり目を瞑る。


…おぉ、これはすごい。


みるみる毛布が温まっていき、意識が朦朧としてきた。

ああ、睡眠は最高だ。





…気が付くと、朝になっていた。

自分のいつものベッドに横になっていた。

あれ?と思い、キッチンへ向かう。

食器は放置状態だ。

リビングへ向かうと、机にはマグカップは無かったし、柔らかベッドも無かった。

山積みの書物たちも全部中を見てみたが、「睡眠魔法」なんて項目はなかった。

では、これは夢だったのか?


ただ、一つ確かなことは、クローゼットの中にアリスが居たことくらいかな。




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