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Welcome To Gensokyo  作者: 水道水
Season 1
2/9

冬ですね

冬のお話


「よぉ、霊夢」

「何で来たのよ」

「いやぁ悪りい悪りい。昼飯食いに来たんだよ」

「うちに米は無いわよ」

「えっ、でも、何かしら有るだろ?」

「昨日の夕飯で切らしたわ」

「嘘だろおい、お前大事そうに1日3粒ずつしか食って無かったのに」

「金も無し、食べ物も無しじゃあ、野垂れ死ぬわね」

「どうするんだぜ?」

「そうねぇ…あのカリスマ邸に行けば、何かしら食わせて貰えるかしら」


彼女らは、紅魔館へ出向いた。


「今日は寒いわね」

「お前、いつもその巫女服だけど、長袖は無いのか?」

「無いわ」

「いっつもそれ一枚だからさ。変えも無いのか?」

「無いわよ」

「ええっ…」


紅魔館に着いた。


「…あれ?」

「また爆発したのね」

跡地に主が体育座りをして俯いている。

「……」

「何か気味悪いわね」

「ミスティアん所で食おうぜ」

「そうしましょ」


人里へ向かった。


「いらっしゃいませー。って、霊夢さんに魔理沙さんじゃないですか」

「如何にも」

「そうだぜ」

「早くツケ払って下さいね」

「悪りぃが、今日もそのつもりなんだぜ」

「残り18万、どうやって払うんですか?」

「検討中だぜ」


席に着く。


「お冷、お代わりできる?」

「はいはい、お待ちを」

霊夢は水ばかり飲んでいる。

「お前、腹壊すぜ。っていうか、さっさとメインを頼めよ」

「定食屋にまで借りを作るのは御免だわ」

「奢れと言うことか」

「ツケが嵩むわね」


品書きに眼を通す。


「八目鰻の蒲焼にしましょう」

「それ、一番高いやつだぞ」

「奢りに躊躇いは無いわ」

「人の事も考えろよ」

「あなたも払わないつもりでしょ」

「本業が儲からないからな」

「盗みをすれば?」

「いいや、盗んで良いのは魔法書だけだぜ」

「馬鹿なモットーね」

「いやお前働けよ」

「縁側でお茶を飲んでるだけで自然に金が集まるのよ」

「そうでも無いだろ、最近は」

「るっさいわね、みすちー、これお願い」

「分かりました」

「あっ、私はこれを頼むぜ」

「あっ、はい」


「お待たせしました」

「ほれ、箸」

パキッ

「どうも。所でさ、一つ頼みが有るの」

「何だぜ?」

彼女はご飯を頬張りながら話した。

「お米、買ってきてくれない?」

「それは奢らないぜ」

「違うわよ、神社へ戻って、居間の戸棚の二段目に私の全財産があるわ。それで買ってきて」

「いいけど、四分の一は貰うぜ」

「良いわ」

「んじゃ、はいこれ。払っといてだぜ」

「了解、みすちーお勘定」

「払うんですか…?あの魔理沙さんが…」

「知らないわ。気分的にじゃない?それより早く済ませて」

「は、はい」


「さぁーて、事は済んだし、ゆっくり帰りましょ」




魔理沙は神社に着いた。

しかし、また霊夢の所へ戻った。


「そうねぇ、このお釣りで団子でも食べましょ」

「…おーい霊夢!」

「あら、ご苦労」

「いやお前ストーブ切ってなかっただろ」

「え、嘘でしょ」

「単刀直入に言う、覚悟は出来てるな?」

「えっ…ええ。」

「お前ん家燃えてるぜ」

出掛ける時はストーブを消しましょう、ね。

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