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普通の学園生活をもとめて  作者: バルデラ
始まりのはじまり
1/2

物語の始まり~1~

 俺、篠原裕は現在私立御神楽学園に

通っているごく普通の学生である。

 今日から新年度がスタートする。

俺は今、新年度のクラス表で自分の名前を

必死になって探していた。

なぜかというと、1年時の最後のテスト。

この御神楽学園では俗に進級テストと呼ばれているのだがそのテストで際どい点数をとってしまい、1年の頃の担任に

進級審査かけられてしまうと告げられていたのだ。

クラス表で自分の名前を見つけることができ、

今回無事に2年に進級することができたことを密かに安堵していた。

すると、幼馴染の柊由紀が話しかけてきた。

「よかったじゃん裕。ちゃんと2年生に進級できて。

最初、裕が進級審査にかけられるって聞いてあたし、すごく心配したんだよ。

もう…ばか。」

「バカってなんだよ。たまたま進級テストで少し悪い点を取ったくらいで心配しすぎなんだよ。」

そう俺は今回、自分でも信じられないミスを

していたのだ。途中まで順調に進んでいたのだが、途中から回答欄が一つずれてしまったみたいだ。

しかも俺がこのミスに気が付いたのは、答案用紙回収の直前だったのだ。

「うるさいなー、せっかくあたしが心配してるのに。まっ、いいや。そーいえば今年は同じクラスみたいだね…」

「ん?由紀その反応なんかあったのか?」

「なんもー、裕が気にするようなことはないよ。」

「そっか。そろそろ教室いかね?」

「ん!いこっ」

俺と由紀は教室に向かった。

俺らが教室に着くと、新しいクラスの面々が

和気藹々と話していた。

「おっ、裕!」

「お、謙吾。お前も同じクラスだったのか。

「あぁ。今年も楽しくやろうぜ!」

いま俺に話しかけてきたこいつは倉敷謙吾。

謙吾とは1年の頃に同じクラスでバカなこと

して騒いだり、一緒に授業をバックレたりしていた。

「何が楽しくやろうぜなの。謙吾。あんた今年から忙しくなるんじゃないの?」

俺と一緒にいた由紀が謙吾に話しかけていた。

「げっ由紀、お前も同じクラスなのかよ…」

「なにー、あたしと同じクラスなの嫌なの?

「別に、嫌ってわけじゃないけどさその…いろいろあんだろ。」

謙吾はそう言うと気まずそうな顔をしていた。

「ん?謙吾。お前と由紀が同じクラスだとなんか問題でもあるのか?

お前と由紀が付き合っててそのことを隠してるから、同じクラスだと噂されて困るみたいな。」

「お、俺が由紀と付き合ってるって?そんなわけないだろ裕。こんな女と付き合うなんて

ないない。」

「ないないってね、あたしそんなに

魅力ない?別に謙吾なんかに意識されても嬉しくないし。」

そう言いながら由紀は謙吾に近づき、謙吾の尻を叩いてから黒板に貼ってある座席表を確認して自分の席についた。

俺は謙吾に朝から災難だったなと言い座席表を確認し席に座ったところで担任の先生が教室に入ってきた。



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