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将棋騎士  作者: 高志淡々
3/8

棋士、召喚してみる

「ステータス・・・??」


そうつぶやいたら、ウィンドウが変わりゲームでみるようなステータスが目の前に表示されていた。


______________

志水シミズ 信也シンヤ

年齢:22

身長:172

体重:70

性別:男


経験値:0

レベル:1


職業:へたれエセ棋士


体力:25(25)

魔力:100(100)


攻撃:5

防御:5

俊敏:12

思考速度:32

運:7

知力:140


魔法:<召喚><展開>

__________


なるほど、これがステータスか。最近はまっていたRPGにもこんな設定があったな。あれはスキルを自分で選んでいくやつか。レベルはそのままだろう。


職業・・・これにはなんとも言えないが、これを表示させている管理者がいたらぶん殴っているところだ。エセ棋士ではない。プロではないが、セミプロ棋士レベルだと自負している。


体力と魔力はHPとMPのことで、他のステータスは書いてある通りだな。やはり身体能力のところは値が低い。自慢じゃないが運動なんかしてこなかったからな。将棋漬けの毎日だった。


反対に思考速度と知力は他と比べると高くなっているようだ。知力は抜きんでているな。ここも低かったら自分の価値を否定されてると言っても過言ではない。だが誰がこのような評価をしているのだろう。謎だ。


比較対象がないからわからないが、平均よりは高いのだと今のうちは自信をもっておこう。


能力値が表示されるのも面白いものだがもっと興味が惹かれるのが魔法だ。

それも召喚と展開ときている。属性魔法とかではなく召喚。さらに聞いたこともない展開魔法。それとなく珍しいものだと想像できるな。


とりあえず召喚のウィンドウが光っているので、指を軽く押してみる。


__________

<<召喚>>

(将棋群)

歩兵「一連」=解放済み 

歩兵「二郎」

歩兵「三蔵」

歩兵「四門」

歩兵「五音」

歩兵「六林」

歩兵「七炎」

歩兵「八水」

歩兵「九冷」

香車「京香」

香車「里香」

~UNKNOWN~

___________


召喚のところで歩兵と出てきたということは、歩兵が召喚できるのか。なるほど、これで将棋の駒が俺の中に吸い込まれた理由がわかった。さらに、歩兵みたいな恰好のやつが我が棋士云々言っていたが、あいつが解放済みの一連なのだろう。


その他の歩兵たちや香車は解放済みではないと。

さらにUNKNOWNとあるが、他の駒と思っていいだろう。


あの将棋盤で並べた時、俺の自陣にいた駒達は俺が召喚できるのか。

では敵陣にいた、飛んで行った駒達はどうなったのだろうか。気になるが、それはまたあとだ。


今度は歩兵「一連」と書かれているウィンドウをおしてみる。


________

歩兵(一連)<解放必要レベル1>

必要魔力:10

レベル1 


体力:30(30)

魔力:13(13)


攻撃:10

防御:10

俊敏:10

思考速度:10

運:10

知力:10


特殊技能:一刀両断

前方にいる敵一体を切り伏せる技術。

____________


歩兵のステータスか。俺のステータスと比べると見劣りするが、身体能力は俺よりはいいんだな。解放に必要なレベルがあるのか。駒にもレベルがあるのか。不思議な世界だな。


さて、召喚したいんだがウィンドウを押せばいいのかな?

反応しないな。

言葉で召喚!!とか言う必要あるとか・・・


「・・・一連・・・召喚」



ボンっ


将棋の小さな駒が胸あたりから飛び出し、徐々に人の姿となり最後には少年の恰好となっていた。少年は俺の方を向くと、片膝を地面につけ仰々しくもあいさつしてきた。



「我が棋士。この一連に何か御用でありますか」

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