なな+10
お久しぶりです
「ということで明日から夏休みだ」
何が「ということ」なんだろう?
作者がやっと受験が終わったからかな?
いや受験じゃない試験だ。そして試練だ。
受かってなかったらどうしようなんて気持ちで書いてる真冬日。
なのに夏休みの話をするのか
とんだ作者です。
僕らはそんな作者に弄ばれているのか、、、
「サク、今年の夏休みはどこに旅行行く?」
「トウタ、僕らは今まで一度も夏休みに旅行したことないだろう?」
「まぁそうだな。しかし、今年からは高校生!旅行に行くだろ普通」
「いや。トウタとは嫌かもしれない」
「は?」うるっ
なんで男に旅行を拒否られただけで泣きそうなんだろう。
なに?新境地でも拓こうとしてんの?
残念だがトウタにはそんな技は無理だな
「嘘だよ。仕方ないから旅行に行ってあげる」
「よっしゃ」ニコニコ
正直気持ち悪い。
行くと言ったことをこんなに後悔させられたのは初めてだ。
「何の話してんだ?」
横からタカチンことキシベヨシタカが話かけてきた
タカチンと呼ぶまで色々あって
青春と呼べるものをたくさんしてきたのだけれど
如何せんブランクがあいたので
端折らせてもらおう。
「夏休みに2人きりで旅行しようつー話」
「いや2人きりというのを強く言う必要は無いんじゃないかな、タカチン、一歩引かないで欲しい」
「そういう愛の形もあるよな、、、」
「待てタカチン。色んな誤解している!」
「いや誤解はしてないよ、女子は女子なりに良いところがある」
「いや、女子が好きなことが誤解なわけじゃない!僕も女子が好きだ!」
「「「誰とか!?」」」
クラスのみんな、、、
地獄耳や
「つーかみんな話聞いてたの!?」
「「「うん!」」」
殴りたくなるくらい正直者だな
「いやつーか僕も2人っていうのは嫌だったんだ、誰か一緒にいってくれない?」
バッ!
「あっもう修学旅行だ」
クラス39人
手を上げた人39人
その後二時間かけて計画を立てた
「残ったのは6人か」
「みんな部活だものね」
「まぁみんなで行くのも楽しかったと思うけどね」
「そうですねー。みんなで行きたかったです」
えっと、、、男子が
僕とトウタとタカチン
女子は
キタムラレイとコグレさんとナカミさん
ナカミさんとタカチンは付き合っているから
2人で行動するだろうから実質4人か、、、
まぁ楽しもう
「部屋は三つだな」
トウタが唐突に言った。
「なんでよ?」
ナカミさんが不思議そうにする
「いや、お前ら2人がいいだろ?」
当然の如くトウタが返す
下を向いて顔を赤らめる2人
「いや、でもそんな金ないし」
タカチンが言う
「そうよ」
「二部屋借りて4人で夜12時まで過ごすか」ニヤニヤ
トウタはとんでもない発言をしたな
「何言ってんのよ!」
バキッ
ほら殴られた
つーか今の擬音なら骨折れてるよね?
まぁいいやトウタだから
「ワカイもタニグチに言ってやってよ!」
おぉ、まさか僕まで飛び火するとは、、、
「トウタ、ふざけるなよ!タカチンはそんな早漏じゃないよ!3時までは4人でいようよ!」
「そーいうことじゃない!」
ボキッ
「グワシッ、、、折れたー絶対折れたー痛いー」
「さて、まぁ部屋は後にして、次はどこに行くかだな」
「いやいや何故僕をスルー!?」
うざい!うざすぎるトウタのクセに!
「なら島とかがいいです!」
「レイさんまでシカト!?」
「却下だ。この作者は島なんかに決めたらすぐサスペンスにしやがる」
「、、、」
「そうですか、、、ソウちゃんは?」
「私は遊園地近くが良いな」
「OK。探してみる」
僕を無視してみんな話をすすめる
「はぁ、ならユニバの近く?それなら大阪も行けるし」
「それ良いかも」
僕の提案がなんだか採用されてしまったようだ
「じゃ俺、探しておくわ」
トウタがそう言ってその場は解散した
今僕の携帯のメモリには41人登録されている。
それはみんなと関わり持った証
連絡することが無くても
繋がっている証
大事にしようと思う
いつからか僕は変わった
それにつれて世界は広くなって
世界が変わった。
「じゃ私はここで。バイバイ」
「「バイバイコグレさん」」
「バイバイソウちゃん」
「暑いなぁ」
「そうですね」
「、、、」
「どうしたんだよサク?」
「、、、」
「どうしたんですかサクラくん」
「、、、」
「おいっ」
「触らないで!先にシカトしたのは君らだろ!」
「えっ、、、?」
「意外に根に持つタイプなんですか?」
「いや前はサバサバ系だった」
「うるさいなっ!人は変わるんだよ!」
人間強度が本当に下がってしまったみたいだ。
前は、、、
でも嬉しくも思う。
「じゃ僕は先に帰るよ」
ダッ
「怒って帰るなんてなんて心が小さいんだよお前!」
「無視してごめんなさい!許してください!」
「あっいやいや冗談だから気にしないでよ。全然怒ってないし」
「それはよかったです!」
「なら何故先に帰るんだよ」
「2人が遊びに来るっていうから片付けようかなって。」
「そうですか!」
「まぁ料理も作っておくよ」
「えっ///」
「なんでトウタが恥ずかしがるんだよ!」
気色悪いよ!
「楽しみにしてますね///」
「う、うん///」
料理を楽しみにしてもらえるというのはこんなに照れ臭くて嬉しいことなのか。
今日は頑張るぞ
ヤバい、僕は意外と萌えキャラじゃないのか?
なんて、、、ね
どうしたんだろ