ろく+10
すいません。受験勉強でおそくなりました、、、
空を見上げる。
そこには太陽か月がある。
分厚い雲もまた風流。
昔、死んだ人間は星になるって聞かされてて
お父さんやお母さんも星になったと聞かされていて
純粋な昔の僕はそれを信じてた。
信じていた時は確かにお父さんやお母さんは星になっていて、僕を見守ってくれていた。
だから、僕は夜空を見上げるのが好きだった。
だから、僕は雲が嫌いだった、雨が嫌いだった。
星にならないって気付いた時
嘘だったって気付いた時
お父さんやお母さんは星から消えた。
ただの故人になった。
キタムラレイを送り、芝生で一人空を眺めてそんな自分哲学を繰り広げている。
うん。くだらない。
でも今はそんな気分だ
何千年も昔に輝いた光が今僕の目に映る
いや移る。
それを僕はありがたいなんて思わない
慣れだ、慣れ。
その知識を手に入れた時、スゴイナー。なんて、嘘と知った時以来初めて夜空を見上げた。
毎晩見続けた。
いつの間にかやめていた。
prrr
自分哲学の最中に携帯が鳴った。
煩わしい。
が、キタムラレイ
「どうしたの?」
「実はサクラくん家に忘れ物を、、、」
「わかった届けにいくよ」
「えーっ!?良いですよ!私が自分で取りに向かいます!」
「気にしなくていいから。」
半ば強引に切り
「家までダッシュ!」
と自分に無益過ぎる縛りを決めて走った。
きつ、、、
家に着くまでにそんな距離がないけれど
階段が、、、
七階の僕の家に着くまでに身体中乳酸だらけだった。
ヤバイよ、、、
これキタムラレイん家まで行けるかな、、、
まぁ自転車で行けばいいかな。
忘れ物って、、、あぁ生徒手帳と財布か、、、
拾い上げた時何かが落ちた
それは
絆創膏だった。
「なんか期待しちゃったな」
独り言を呟いた。
期待するとは、、、
好きなのか?
どうなんだ?
というか僕は一度でも人を、、、
まぁいいや
今はキタムラレイにこれを届けなきゃ
自転車は早いし便利だと実感する。
「ありがとうございました!」
「気にしなくて良いよ、僕が選んだ道だからね。」
「かっこよすぎます!」
「え?」
「その言葉」
「ああね。」
「ん?どうかしましたか?」
「何もないよ?」
「なら良いのですが、、、」
「なんか寂しそうだね?」
「さっきまで一緒にいたのになんかずいぶん久しぶりに会った気がして、、、」
そりゃ前の更新から月日がたってるからね
作者の所為さ
受験生なのに書きやがって
「そんなたかが30分位でそんなだったら明日なら凄く久しぶりに感じるかもね」
「そうですね。」
「まぁ、僕らは明日学校で会えるよ必ず」
「そうですね!」
「じゃまた」
「えぇサヨナラ」
その次の日
僕らは学校で会うことはなかった。
「今日、祝日で学校休みだった、、、」