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閑話.戦略の天神がいない魔族

諸事情により投稿することが出来ませんでした。誠にすいません。


時は遡り二日前、リーベルが家(魔王城)を去った次の日。

魔王はとある”人”を呼び出していた。


「なんやかんやで久しぶりだな、シュキラム。」


「今日は仕事の件で呼び出したのだ。ちゃんとしてくれると助かる。」


「へいへい。」


男は雰囲気を察し、魔王の前で片膝をつけ、魔王の方を向いた。


「魔王様。今日はどのご要件で?」


「急なことだが…魔族軍指揮副主任ザルベルト。今日からお前は…」

「―――――魔族軍指揮主任に昇格する。」


「…はい?」

「もう一度お伺いしても…」


「お前を魔族軍指揮主任に昇格すると言っているのだ。」


「えええええええええええええええええ!!!!!!!!!???????」


「何をそんなに驚いているのだ。お前は以前も魔族軍指揮主任をやっていたではないか。」


「いや…だってその後リーベルが指揮を取ってたじゃん…リーベルの指揮は的確で、俺よりも上手かった。だからこそ、俺は副主任で、リーベルが主任なんだろ?そこを変えたらまずいだろ…」


魔王は思い出したかのように言った。


「そういえば言ってなかったな。リーベルは魔族軍から抜けてもらった。」


「…は?」


男は目を見開きながらそう言った。


「いやいや。それはないだろ。魔王様がそんな自殺行為をするなんて…」


「「…」」


魔王と男は無言で見つめ合った。


「いやなんか言えよ!」


沈黙を破ったのは男の方だった。


「なんか言え。と言われてもな…」


「なんだよ。」


「その見た目で若者のような会話をされるとな…w」


「笑ってんじゃねえよ!」


男は大柄な体型で茶色の髪と髭を生やしていた。確かにこの見た目から想像はできない喋り方をしていた。


「それで?どうしてリーベルを抜けさせたんだ?」


「あいつには他の仕事をしてもらっている。」


「なるほど…まあお前のことだから安全かつ重要なことを押し付けているんだろう。」


「そこまで安全な気はしないのだがな…」


自分の息子よりも信用できるやつはそうそういないからな…重要な仕事をさせるのも無理はない。


「十五年前は赤ん坊だったのに…成長が早いなぁ。」


「五歳の頃とかは作戦会議によく来てお前の戦略のデメリットを的確に当てて、改善した戦略まで出してきたからな。」


「んでリーベルの戦略を実際に使ったら楽に倒せたしな。」


「我はリーベルを呼び出してなぜこうも戦略を立てるのが上手いのかと聞いたら、『自分が強いって思ってるやつらを苦しめてやりたいから』と言って、さすが我が息子と思ったな。」


「そんな事があったのか…。」


「でもまさか我が息子がお前を超えるとは思っても見なかったぞ。」


 魔族軍指揮副主任ザルベルト。魔族軍唯一の人間でシュキラムの一番仲のいい友達。戦うときは最前線で大きな盾と大柄な身体で攻撃を受け止め、囮になる。そんな戦い方をしているせいで馬鹿だの命知らずだの言われているが、実は頭脳派で機転が利くタイプの人間である。リーベルが主任になるまではザルベルトが主任をしていた。見た目に反して気さくで正義感が強く、見捨てることができないタイプである。

 シュキラムとは何十年の付き合いでシュキラムが魔族軍の王になる前から仲が良かった。人間にしては魔王とかどうでもよく、ただシュキラムだから魔族軍についてるだけの安直な理由で魔族軍指揮主任をしている。


「改めて思うとお前は相当強いな。」


「何の話?」


「まあとにかく話は終わりだ。さっさとでろ。」


「へいへい。」


そうしてザルベルトは魔王の部屋を出た。


「息子は今何をしているのか…念の為護衛をつけたがあまりいらなかったかも知れんな…」


心配になりながらも、信用しているからこそ、安心も出来た。

早いですがこれにて第一章が終わりです!

第一章は序章みたいな感じなのでまあ短くても仕方ないですよね。




…ですよね?

最近は忙しい日が多いので短いスパンで出すことは厳しいですができるだけ多くの人に味わってもらえるよういい内容にしていきますので応援してくれると幸いです。

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