↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なかみが男でも百合は成立するのだろうか 連載版  作者: 三毛猫みゃー
6章 最悪と最善の狭間の結末

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/131

閑話 椿姫

 いやーまいったね、土蜘蛛を追っていたのに途中で見失うしさ、どうしたものかなと思っていたら親父からの呼び出しだ。このまま土蜘蛛を探していても多分見つからないだろうと言う事と茨木姉さんの希望で親父に合流したらさ、なんと親父がおなごになっていたとかびっくりだわ。


 そしてその場には母上に瓜二つと言っていいほどの女の子がいた、違うはずなのにどこか懐かしさを感じるその子にボクは抱きついていた。でも母上とは違ったんだよね胸の大きさが、母上はもっとこう慎ましやかだった、有り体に言えばちっちゃかったんだよ、姫神怜というその子のはそう手のひらサイズというか、ちょうどいいと言うか、えっとボクは何を言ってんだろ。


 怜が母上に似ているるのは母上と同じ一族だからなのだろうね、今回は少しだけしか話せなかったけど悪い子じゃないようだし。今回は親父……でいいのか? まあいいや、親父に頼まれたこともあるけど、茨木姉さんと星来とも話し合って土蜘蛛はもう探せないだろうなという事で力を貸すことにした。


 結果は土蜘蛛は女郎蜘蛛になっていたようだ、いやあれは違うボク達が追っていた土蜘蛛の主でありそして力をつけた土蜘蛛を食って、そして土蜘蛛の記憶なども取り入れたのがあの女郎蜘蛛なのだろう。結局土蜘蛛とは戦ってないので基準が分からなかったが女郎蜘蛛は強かった。


 ボクたちの攻撃は散々いなされ、クモ糸を利用し三次元的に動く周り糸や毒などで攻撃してくる。怜が浄化をする度にダメージを負っていたようだけど、それすらも利用して自らを強化していった。


 途中詩織が死にかけたり(アレで生きてるとかすごいね)、黒い翼を持つナニカが現れたり(今のボクだと手も足も出ないほど強そうだった)、女郎蜘蛛が猛攻の末に自分の命と引換えに怜を道連れにしようとしたり大変だったけど、ボクたちの目的だった土蜘蛛改め女郎蜘蛛の討伐を約半月かけて果たす事ができた。


 そして親父に見つかったことでボクの旅も終わりかな、そんなわけで依頼達成の報告と星来を西に送るため、母上の実家に行くのは待ってもらうことになった、流石にそれが終わればちゃんと行くと約束させられた。


 そんなわけで親父や母上に似た怜という少女達と別れをすませ、茨木姉さんと星来と共に西へ向かい旅をしている。土蜘蛛を追っていたときとは違いゆっくりのんびり旅だ。あまり旅行などをしたことがないという星来のために観光地を巡ったり現地の美味しいものを食べたりしている。


「明日は名古屋に入るけど星来は何が食べたい?」


「名古屋って何が名物なんでしょうか」


「名古屋と言えばひつまぶしやきしめ、あとは名古屋コーチンに味噌カツに手羽先辺りでしょうか」


 茨木姉さんがスマホを手早く操作しながら答える。


「どれも美味しそうですね、椿姫さんに茨木さんのおすすめとかありますか?」


「おすすめて言われてもボクはどれも食べてないからわからないかな」


「そうですね、とりあえず宿を決めてからきしめんでも食べに行ってみましょうか」


「おーけー、いつも通りビジホでいいかな」


「たまにはいいホテルでも良いですよ?」


「いいよいいよ、その代わりお風呂は入りたいな」


「でしたらスパが近くにあるようですので宿を決めてからご飯の前に行きましょうか」


「星来ちゃんもそれでいい?」


「いつも通りおまかせしたします」


「じゃあそういう事で、茨木姉さん案内よろしくー」


「承りました」


 とまあ、いつもこんな感じである。都市部ではだいたいビジホに泊まり、それ以外なら温泉宿で泊まるようにしている、ちなみに人里以外の場合は茨木姉さんが領域を作ってそこで休むようにしている。


 領域というのは作った人が好きに設定できる空間とでも思って貰えればいいかな、茨木姉さんが作る領域では虫や獣が存在しないようにして気温も一定を保っている快適空間だったりする、後は寝袋なんかがあれば十分だ。


 そんな感じで旅行気分で旅をしながら戻ってきたのは葛の葉おばちゃんの神社だ。


「葛の葉おばちゃん戻ってきたよ」


「連絡は受けてるさね、色々大変だったみたいだね無事でなのよりさね」


「ほんと大変だったよ特にあのみんなが黒翼って呼んでるアレはやばいと思ったね」


「それに関して各所に連絡が行って警戒と捜索をするようになったようさね、ここ最近起きている封印が解かれる事件の関係があると見られているようさね」


 お茶を一口飲んで星来に視線を向ける。


「阿部のお嬢さん、今回の旅は実りあるものになったようさね」


「そうでしょうか?」


「旅立つ前は色々と気負っていたようだけど、今はそうでもないさね自分でもわかっているさね」


「それは……そうかも知れないですね、同年代のそれも私なんかよりずっと強い人達と出会ったからかもしれません、私の今通っている学園では上級生でもあそこまでの方たちはいませんから」


 確かに星来は里での戦いで色々と得るものがあったのかな、ボクから見ると流石に怜や詩織が頭一つ二つ抜け出ているけど、他の子達とは遜色ないと思うんだけどね。


「さて、3人共今日はここでゆっくりして行くと良いさね、椿姫と茨木殿はまた東に行くという事でいいさね? 星来も色々あるだろうけど今日はゆっくりするといいさね」


「はい、一晩お世話になります」


 星来がお礼をいて頭を下げる。


「あー、久しぶりに葛の葉おばちゃんのいなり寿司が食べたいな」


「わかったよ、いっぱい作ったあげるから先に風呂を済ませてくるといいさね」


「やった、茨木姉さん星来お風呂行くよ」


 ボクは二人の手を取るとお風呂へ向かった。ボクと茨木姉さんと星来の3人旅も今日で終わり、特に星来とはしばらく会えなくなるだろうから今夜はいろいろと語り明かすのも良いかもしれないね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。