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なかみが男でも百合は成立するのだろうか 連載版  作者: 三毛猫みゃー
6章 最悪と最善の狭間の結末

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第06話 始まる戦い

 夜が明ける前に目を覚まし、いつでも対処できるように俺と咲夜さんと明美ちゃんの3人は巫女装束をまとう、他のみんなもそれぞれの戦闘装束に着替えている。順番に朝食を取りその時を待つ。


 今俺達は町の中央の広場に待機している、中央には大木が1本あるだけの広場だ、普通の学校のグラウンドくらいの大きさはある感じになっている。普段はここでまつりをしたりしているらしい、ここでなら多少暴れても周りに被害がないだろうということだった。


 もうそろそろ昼に差し掛かろうという所で俺の結界を何者かが通ったのがわかった、元々侵入者を防ぐタイプでは無く、結界に触れたもの壊したものそして通過したものがわかるタイプのを張っている。


「みなさん、何者かが結界を超えてきました、その数は4? だと思う、予言より1少ないです、侵入経路は山の反対側からこちらへ向かってきています」


 みんなの視線が紅姫の屋敷の奥へ集中する、最初の結界とは別に内側に張っている結界を通った所で敵の姿が見えた。まず目についたのは黒くて大きい九尾の狐、そして女性が二人に多腕の男の4人だ、予言にあった仮面の人物はいない。


 相手もこちらに気づいたようでまっすぐ向かってくる。


「出迎えご苦労、とでも言えばよいかの」


 真っ赤な着物に背中から八本の蜘蛛の足をしている女が話しかけてきた。


「我が里に無断で踏み込み何用かの千手姫」


 こちらは里長の幻夜さんが代表で話しかける。


「ほう妾の事を知っておるのか、それに……ふむ星詠みではないの、時詠みでもおるのかの」


「そのようなことどうでも良いだろ、用がないなら早々に里から立ち去ってもらいたいのだが」


「そうよの、既に柘榴の子はおらぬようだしの、されどここまで来て手ぶらというのも、これから先も時詠みに邪魔されるのも厄介じゃ」


 その言葉と共に視線を俺へと向けてきた。


「この中で最も神に近し者でも貰っていくとするかの」


 そう言うと女郎蜘蛛の八本の足がワシャワシャと蠢く、千手姫の周りに多数の腕が顕現する、黒い九尾は「コーン」と一声なくと周囲に火球が現れた、最後に多腕の男が無手で構えを取る。


 こちらはこちらでまずは依代よりしろ内にいた朱天が俺をかばうように目の前に顕現する、それと同時に咲夜さんが神気の込められた矢を放ち、明美ちゃんが笛を奏で始める。


 前日の話し合いで決めたようにそれぞれの相手と対峙する、一人少ない分狙われている俺を守る体制になっている。


 まず千手姫に対するは織ねぇとお祖父ちゃんと朱天の3人、女郎蜘蛛に対するは椿姫、茨木さんに星来さんの3人、多腕の男には幻夜さんに刀矢くんと茜さんの3人、残る九尾には俺と咲夜さんそれから桜さんと楓という形になった、元々は仮面の人物に対しては朱天が単独であたるはずだったけど、未だに現れていないので朱天は千手姫の方に回る事にしたようだ。


 俺はみんなを守るための結界を張り適時援護をする、明美ちゃんは笛を奏でて味方に強化や祝福をするのが仕事だ、そういうわけで九尾に対しては咲夜さんと桜さんに楓の3人になる。


 俺は周囲に薄く結界を張りつつ俯瞰するように周りを見渡す、幽体離脱とかそういうのではなく結界に意識を這わすことで出来るようになった能力だ。早速戦闘を始めたのは女郎蜘蛛と対峙する3人だった。


「どう? 星来ちゃんあいつが追っていた土蜘蛛ということでいいのかな」


「はい、あいつですそこの女郎蜘蛛からはあの土蜘蛛と似た気配がします」


 椿姫は片手に持つ手斧で肩をトントンと叩き構えを取る、茨木はどこから持ち出したのか大きめの野太刀を肩に担いでいる、星来さんは両手に札を持ち構える。


「そなたらはほんにしつこいの、土蜘蛛が撒いたと思うておったがこのような所で出会うとはの」


「ここで出会ったのは偶然ですが、身内のかたき取らせていただきます」


「土蜘蛛と妾を同じと思うてくれるなよ」


「土蜘蛛だろうと女郎蜘蛛だろうとどうでもいいよ、いざ参る!」


 駆け出す椿姫と茨木、二人は左右に別れ女郎蜘蛛に襲いかかる。そんな二人の攻撃を一本の長さが2mほどある蜘蛛の8本の足を使いくるくると舞うように躱しあまつさえ反撃してくる。その隙間を狙って星来さんが札を投げるがそちらも簡単にかわされいなされている。蜘蛛の足からは毒液や糸が飛び出しなかなか近寄ることが出来ないようだ。


 所変わって多腕の男と対峙する3人、幻夜さんは素手、刀矢くんは刀を構え、茜さんは刀を鞘に収めたまま腰に佩き居合の様な構えをとっている。


「貴殿は何者だ、この中で貴殿のみ他とは違うように思えるのだが」


「我が名は迦陵カリュウ、カーリーに連なる半神よ」


「カーリーというとヒンドゥー教の? そのようなモノがなぜこの国にであのようなモノたちとともにいる」


「さあてな……、今のわれにはソレに答えることは出来ぬ」


 迦陵は少し不本意という感じの表情でそう答える。


「訳ありというわけだな、ふむとりあえずはわしら3人の相手をしてもらうとするかの、刀矢、茜ゆくぞ」


「「はい!」」


「よかろう、我がしばし相手をしてやろう」


 迦陵は2本の手には剣と槍を持ち、のこり2本の手は素手のようだ、刀矢くんと茜さんの攻撃をそれでいなしつつ、幻夜さんには残りの腕で対処している。


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