表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なかみが男でも百合は成立するのだろうか 連載版  作者: 三毛猫みゃー
5章 2年目、そして新入生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/131

第09話 告白は突然に

 所謂ゴールデンなウィークである。俺と咲夜さんのデートは気づけばWデートになっていた、それも俺の相手がなぜか楓さんになっているという意味不明な状況だ、何を言っているのかわからないと思うが俺もなにが起きたのか分かっていない。

 それは俺と咲夜さんの二人でウィンドウなショッピングと言う名の冷やかしをしていたところから始まる。


 俺はなれないスカートというものを履いていた、なれないって制服はスカートじゃ? と言われてしまえばそれまでなのだけど、普段着でという事で一つよろしくお願いします。なんでそんなの履いていたかって? そりゃあそのね咲夜さんからの誕生日プレゼントで貰ったからなのだけど、次にデートで着てきてと言われちゃあ着ないわけにはいかない訳で。


 そういう訳で俺の今の出で立ちは、白いブラウスにカーディガンそれと……白い膝上までしか無いデニムスカートだったりする。短いよ短すぎるよまあひらひらスカートじゃないだけましか、でもめちゃスースーするのは色々と心もとない。


「怜ちゃんと着てきてくれたのね、似合ってるわよ」


 なんて笑顔で言われたら「ありがとうございます」としか言えなかった。そういう感じでデートをして、お昼何にしようとフードコートを巡っていた所にバッタリと桜さんと楓さんと出会ったわけだ。二人もお昼を何にしようかと言う感じでぶらついていたようなので丁度目の前にあったパスタ屋に入って昼食を済ませた。


 その後は普通に二手に分かれると思うだろ? 気づけば前述の通り俺と楓さん二人だけになっていたわけだよ。一緒に店を出てしばらく4人で歩いていたのだけど、自然な感じで咲夜さんと桜さんがペアとなり、俺と楓さんがベアとなっていて気がつけばはぐれていた? そんな感じだ。


「えっと、二人共どこに行ったのかな?」


「どこに行ってしまったのでしょうね」


「まあはぐれてしまったのは仕方ないし、二人を探しましょうか斉穏寺さん」


「楓と呼んでください」


「斉穏寺さん?」


「か・え・でと呼んでください」


「……楓さん?」


 聞こえるか聞こえないかの声量で「まあ今はそれでいいかな」と聞こえた気がするが気のせいだろう。


 どういう状況だこれは、というかこの子は俺を見て気絶したのに良いのだろうか? いやまあ、俺の容姿をみて気絶したとかじゃないのは分かっているし、目が治って見なくて良いものを見ないで住むようになったのはわかるけど、気絶しておもらしまでした原因である俺が怖くないのだろうか?


「楓さんは私といても大丈夫なの? 図らずも気絶するような感じだし」


「怖くはないですよ、むしろ好み? いえ何でもないです、目も安定していますしもう大丈夫ですよ、2度めの気絶は私の不注意ですから」


 なんか不穏な言葉が聞こえた気がしたけど気のせいだろう、本人がいいと言うならまあ良いのかな?


「そう? ならいいけど、でもなんで腕組んでくるのかな?」


「怜様は恋人つなぎのほうが良かったですか? それならそう言って頂ければ」


「そうじゃない、そういう事じゃなくて、なんか距離感近くないかな?」


「いや……ですか?」


 目をうるうるさせて見つめないでほしい、どう反応していいかわからず困る。


「いや、とか、そういう事じゃ、とりあえず落ち着こう?」


 近くにベンチがあったので座って話を聞くことにする、もう解決したとはいえこうも距離感の急激な変化には理由があるのだと思うんだ、少し前までこうではなかったはずなんだけど。楓さんをベンチに座らせ近くの自販機で適当にジュースを買って戻り渡す。


「ありがとうございます」


 しばらく無言でちびちびとジュースを飲む。


「それで、どうしたのかな、何かあった? 監視役として何かこうする指令とかあった感じかな」


「あ、いえ、そういうわけでは無いです、監視の方は特に何も言われていません」


「ならこの急に縮まった距離感はどうしてなの」


 楓さんはうつむいて指をもじもじさせている。


「そのですね、ずっと悩まされていた私の目って治ったのですよ、それでマリナ先輩から治っても目の力を使えるようにした方がいいと助言うけましたよね」


「あー確かそんなこと言っていたかな」


「その助言に従って色々とやってみたんですよ、この目の能力は魔眼の類みたいなんですよね、それで同じ様に魔眼の力を持っている先輩や同級生に相談して魔眼の使い方を教えてもらったりしたのです。そのお陰で魔眼にもなれましたしてですね」


 そこで一度言葉を止め俺に視線を一度向けてまたうつむく、正直何を言いたいのか分からないのだけど、ここは聞きに徹しておこう。


「魔眼の練習中にたまたま怜様を見て、ああ大丈夫ですよ全力で見たわけではないので気絶はしなかったのです、それでですねその時見えた姿が……私の好みだったのですどストライクだったのです!」


 ん? んん? んんん? 俺の混乱をよそに眼鏡越しにこちらを見つめてくる楓さんの目が光を帯びているのは魔眼の能力を使っているからだろうか。


「その本来の姿が、少年の容姿が、私の心を掴んではなさないのです!」


 少年の姿? 俺が女になる前の事か? それが見えたという事だろうか、見えたからといってもどうなるわけでもないと思うのだけど。


「そのね楓さん、私の本来の姿が見えたからと言って、私はもうその姿には戻れないのよ、それは神様が言っていたことだから本当だと思う、だからそんな私の前の姿が好みだとしてもどうしようもないと思うのだけど」


「ええほころびは全く無いようですので、私が見ることの出来る姿になることはないのでしょう、それでも私はかまいません……怜様にとっては迷惑でしょうか」


 そんな涙を浮かべながら見つめながら言わないでほしい、そんな事されたら嫌とはいえない俺の押しの弱さが憎い。


「あー、その、えっと……」


「怜ここにいたのね探したわよ」


 返答に困っていると咲夜さんと桜さんが俺たちを見つけて声をかけてきた。助かったこのまま流されてOKを出すところだった、最初の咲夜さんとの指輪の交換みたいになるとコロッだったわ。


「楓さん、その話はまた今度にしましょう」


「そうですね、急にこんな話をしてしまって申し訳ありません、返事はすぐでなくてもいいです」


「わかった、少し考えてみるね」


 俺はそう言ってベンチから立ち上がり楓さんの頭を軽くポンポンと撫でて咲夜さんと桜さんの方に歩き出す、桜さんが軽くペコリとお辞儀したことからこの状況を作るのに一役買っていたのだろう。


 合流を果たした俺たちはそのまま寮に帰る事にしてその日のデートは終ることとなった、なんだか色々あって疲れた一日だった。



 前期の中間テストも終わり夏季休暇が始まろうとしている、今年もまずは本家で修練をする事になっている、その後はおじいちゃんの実家の方にお邪魔すると聞いている。ちなみに桜さんと楓さんもついてくるようだ。実家に帰らなくていいの? とは聞いたけど私と朱天を監視して報告しないといけないからという事を理由にして帰らないようだ。


 去年同様に生徒がはけるまでに夏季休暇中の課題を済ませた。そして俺たちは迎えの車に乗り込み本家へと直接向かうことになる、本家には桜さんと楓さんの事も報告して了承をとっている。


 そんな訳でこの姿になってから2度目の夏が始まる今年の夏は去年と違い平穏に終わると良いのだけどなんか嫌な予感がするんだよな、望姉さんと違い俺の感はそこまででもないので大丈夫だと思うけど。新しく桜さんと楓さんを加えた俺たちに何が待っているのか、俺の心は何とも言えない不安で占められていた。


第2部 2章(6章)「」へ続く(まだ思いついていません)

ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

次章に行く前に閑話が5話ほど入ります。

今後とも宜しくお願い致します。

よろしければいいねや★など入れていただけると励みになりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ