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なかみが男でも百合は成立するのだろうか 連載版  作者: 三毛猫みゃー
5章 2年目、そして新入生

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第05話 新しい生徒会


「ん~……ここは?」


 寝ぼけているのか目をこすりながらキョロキョロと回りを見回す楓さん。そして自分がメガネをしていないのに気づいたのか一瞬驚いた顔をした後、桜さんに抱きつき泣き始めた。


「うわーーーーーん、さくらちゃん、見えない、見えないよ、メガネかけてないのに、いつも見えていたものが見えなくなったよ~」


「そう、楓ちゃん良かったね、ずっと頑張ってきたからね……」


 桜さんも涙を流しながら抱きついている楓さんの頭を撫でている。


 楓さんは桜さんに抱きついて号泣しだした、俺とマリナさんに咲夜さんは楓さんの頭を撫でている桜さんに目で合図して隣の休憩室へそっと移動した。ちゃんと目薬は効果があったようだ。


「マリナさん目薬効果があったようですね、残りはどうするのですか?」


「後で確認してみるけど多分一回じゃ駄目、一日一回で全部使い切るくらいで良さそう」


「効いたのは良いのですが材料が私とお姉さまの髪の毛って時点ですごく複雑な気分です」


「ふふ、そうねでも私と怜の力が合わさった結果と考えると少し嬉しく思えるわ」


 咲夜さんが俺の手を取り見つめてくる、もう何だか最近咲夜さんが前以上にグイグイ来る、嫌じゃないよ嫌じゃないけど人前ではなるべく辞めてほしい。ほらマリナさんが何か言いたげに見ているから。


 生徒会室の方からコンコンと扉を叩く音がしてガチャリと開くと桜さんと楓さんがが入ってきた。


「その、お騒がせしました、それと星宮先輩ありがとうございます」


「私からも楓ちゃんの目を治してくれてありがとうございます」


「少し待って、確認したことがあるから斉穏寺さんを鑑定しても良い?」


「鑑定ですか? それで何かわかるのでしたらこちらこそお願いします」


 それを聞いてマリナさんが杖を取り出し呪文を唱え鑑定を初めた。体全体を調べるように何度も鑑定を繰り返しうなずく。


「大体分かった、斉穏寺さんは明日からも一日一回雫の目薬をした方がいい、多分一ヶ月くらい?」


「えっ! まだ完治していないということですか?」


「端的に言うと完治はしていない、でも一ヶ月使い続ければなんとかなる、それまでは今の魔力の流れを知り自在にその目を使いこなせるようになると良い、それはきっとあなたの力になる」


 普段は無口で存在感のないマリナさんがここまで饒舌になるとは驚きだ。


「そうなのですねわかりました、一日一回ちゃんと使うようにします」


「それでいい、一応経過は毎日見たいから、その目が使いこなせるまでは生徒会室に来て、見え過ぎるのが怖いからと言って訓練は怠ってはダメ、でも無理はもっとダメ」


「そう、ですね、せっかく持っている力ですから、なんとか使いこなしてみせます」


 マリナさんは言うことだけ言うと生徒会室に向かいながら「じゃあ帰るね、戸締まりはよろしく」と俺に言って帰っていった。俺は一度生徒会室に行き湯呑を回収して休憩室に戻り桜さんと楓さんに先に変えるように促す。


「もう二人共帰っていいよ、生徒会に入る入らないは明日放課後にでもここに来て美玲会長に言ってね」


「わかりました、それではお先に失礼します」


「渡先輩に姫神先輩今日はお騒がせしました、それと色々ありがとうございます」


 桜さんと楓さんはそう言ってお辞儀をしてから帰って行った。俺と咲夜さんも急いで洗い物を済まし寮へ帰る。時間は18時を過ぎていた晩御飯には間に合いそうで良かった。



 そんなわけで翌日の放課後再び生徒会室に集合している、俺達の前に桜さんと楓さんが立っている。


「昨日は色々とお騒がせしました、それで生徒会入の話ですがお約束どおりお手伝いさせていただきたいと思います」


「私も楓同様に生徒会に入らせていただこうと思います、よろしくお願いします」


 事前に美玲さんからは咲夜さんに中等部生徒会長として対応を任されている。


「では改めまして、私が中等部生徒会長の渡咲夜です、二人共よろしくおねがいしますね」


「「はい」」


「二人には書紀を任せます、わからないことは私か副会長の姫神怜、もしくは源乃明海さんに聞いてください」


「「わかりました」」


 二人はかなり息がピッタリなようだ。そういうわけで生徒会の新体制はこういう感じになった。


 高等部生徒会長 藤川 美玲 高3

 副会長 城島 結衣 高3

 会計 星宮 マリナ 高2

 書紀 源乃 詩織 高1

 書紀 芦田 雪菜 高1


 中等部生徒会長 渡 咲夜 中3

 副会長 姫神 怜 中2

 会計 源乃 明海 中2

 書紀 真咲 桜 中1

 書紀 斉穏寺 楓 中1


「話は終わった? じゃあ少し楓さんを借りる」


「はい、星宮さんよろしくお願いします」


「マリナでいい、さんでも先輩でも好きにして良い」


「えっとではマリナ先輩でいいでしょうか」


「それで良い」


「そうですね、生徒会の仲間になったのだし名字ではなく名前呼びでいいですよ」


 マリナさんを皮切りにみんな名前で呼び合う事が決定した、まあ今までも生徒会では普通に名前呼びしてたのだけど改めてそういう流れになった感じだ。そして楓さんがマリナさんに連れられ休憩室に移動して数分で戻ってきた、経過は順調のようだ。


 俺と咲夜さんは桜さんと楓さんに生徒会の表と裏の仕事の話をして、上の神楽殿へ案内したりした。一度生徒会室に戻り、二人にサークルはどうするのかを聞いたりしながらこの日はお開きとなった。


 サークルについては二人だけでも作れるので、真咲流槍術のサークルを作るようだ。他のサークルと違って新しく人は招き入れないみたいだけどね。後はマリナさんの診察(?)さえ受ければ、二人の生徒会の活動は5月の連休明けまでは関わらなくて良い事になっている。それまではクラスの行事なども含めて仲良くなる期間にしてほしいという配慮となっている。


 そんな訳で新生徒会始動となった。

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