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第6話 模擬戦開始!!

読んでくださりありがとうございます。


おぉ、これは凄いな。まさにVRゲームをやっているみたいだ。…しかし研悟さんは軽く扱っているみたいだけど案外これ重いんだな。


陸疾は迷ったあげく研悟の日本刀を武器として装備したようだ。盾を持つのはイメージとは違うらしく盾は装備しておらず代わりにやや重そうな鎧に身を包んでいた。


「へぇ、…案外装備はしっかり考えてそうだね。研悟が似たような装備をしていたのが懐かしいネ。」


そう言いながら植物の陰からケイトが現れた。先程同様迷彩服に身を包み身軽そうである。ぶら下げた散弾銃は見えなかったが恐らくはその類の武器を装備しているだろう。


「てっきり見えないところから狙撃でもされるのかと思った。…意外と姿は見せるんですね。」


迷彩服を着ているためケイトが見えないところから狙撃してくることを少し陸疾は心配していた。しかしケイトは陸疾に普通に姿を見せているのである。それを指摘されケイトはニヤリと笑った。


「何も出来ずに5本終わるのがお好み?私としてはどっちでも良いけど、…模擬戦はあくまで練習だからね。ストレス発散するだけじゃ意味ナイネ。」


…なるほど一理ある。そもそもこの模擬戦は陸疾の練習で組まれたものである。そもそもの戦闘スタイルが決まっていない陸疾をただただ蹂躙しても時間の無駄なのである。


さて、日本刀と言えば抜刀攻撃だよなぁ。…上手く振れるかわかんないけど練習だって言っているんだし遠慮なく練習させてもらおうかな。…ええと左腰にさげているから左手で…、いや違うな右手で掴んで…と。…あれ?どこだ?


…とは言え陸疾は戦闘が始まっているのにも関わらず無防備であった。陸疾が顔を上げた頃には既に目の前からケイトの姿は消えていた。


ダン!ダン!ダン!


「しまっ…」


銃声が左側から聞こえたと同時に首筋に強い衝撃を感じた。薄れゆく意識の中でため息混じりのケイトの声が聞こえた気がした。


「ふぅ…、でもね相手が攻撃の準備を悠長にするほど待ってはあげないわ。それ戦闘なら格好の的よ?」


ケイトは左側から3発程銃弾を撃ち込んだのである。狙いすましたその弾丸は2発は鎧に弾かれたものの1発は狙い通り鎧の隙間の首筋に吸い込まれ陸疾はあえなく戦闘不能になったのだ。


『―、戦闘終了。相谷陸疾の戦闘不能により、ケイト・エルドリッジに1勝が追加されました。装備を変更されますか?』


あぁ!なんて事!俺は日本刀を握っただけで倒されるなんて。…まあ確かに模擬戦とは言え戦闘中に相手から目を離すなんてしちゃだめだよな。…しかし鎧を着ていても戦闘不能になるもんだな。弾いた感触と首にもらった感触があったから…隙間を狙われたか。腕の良いってのは本当みたいだな。よし!次はこんなザマにはならんぞ!


…数分後。


いや、…うん。勝てる気が微塵も起きないわ。これで0勝4敗、スイープ待った無しだな。ケイトさん…エグいわあの人。動きが早いのは装備が身軽だからだろうけど動きながら正確に鎧の隙間を狙ってくる。こっちは動きが遅い分攻撃をもらってしまうな。


それに武器の相性がかなり悪い。意外と日本刀はリーチはそこまで長くない。まあ長い方だとは思うけど銃にはなす術が無さそうだ。研悟さんならどう戦うんだろうな。この模擬戦が終わったらやってもらおうかな。


まあそれはそうとして、流石に全敗は避けたいな。ここはひとつ装備を変えるか。今までの戦闘からすると防具なら何発かは防ぐことは出来るけど隙間を狙われると厳しいものがある。大きな盾とかがあるともっと防げそうだ。それにリーチも長くしたいね。振り回すより突き刺す方がリーチは長い…か?となると、…こう言う感じかな?


『―、両者の装着が確認されました。これより模擬戦5戦目を行います。』


「…へぇ、装備変えて来たんだ?槍は中々珍しいチョイスだね。軽く全勝だと思っていたけど…ちょっと気合が必要かな?」


「流石に全敗は避けたいところですよ。このまま戦闘しても負けるだけですからね。」


「私と模擬戦をする人は大抵2パターンに分かれるネ。身軽になって回避主体で攻めてくる人と守りを強固にする人。ただ残念…、私守ってくる人に負けたことは一度も無いのよ。…君はどうかしら?」


陸疾は装備を変えるようですね。日本刀は扱いきれなかったようです。…まあ向き不向きは誰しもあるものです。

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