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第2話 あんたは誰だ?

読んでくださりありがとうございます。


「ええと、…あんたは誰だ?」


「おっと、失礼名乗ってなかったな。俺は…そこのパソコンに載ってるガーディアンズに所属している伊狩研悟だ。お前は技能のカギを持っているな?技能のカギを持っている者は取るべき選択肢が3つほど存在する。1つは先程の奴らディメンションズに渡す、そしてもう1つは俺らガーディアンズに渡すことだ。」


「…3つ目は…?」


今のところの選択肢はどこかもわからない組織に渡す以外の選択肢しか無かった。それ故に残ったもう一つの選択肢が何なのか陸疾は気になったのである。陸疾の問いに研悟はニヤリと笑うとこう答えた。


「やはり気になるか。ならついて来い!面白い場所を教えてやる。」


「…どこを?」


「それを言っちゃあ面白くないだろう。良いからついて来るんだな。」


そう言うと研悟は翻ってさっさとどこかへ歩き始めて行った。先程ディメンションズとやらに殴られたところがやや傷んだが陸疾はそのまま研悟について行くことにしたのである。


研悟は陸疾の家を出ると数分程歩きやがてある場所で立ち止まった。陸疾にはただの古本屋にしか見えなかった。満島古書店と看板には書いてあった。



「…古本屋?」


「あぁ、表向きはな。」


そう言うと研悟は店内をどんどん進んで行った。新聞を広げて暇そうな店主がいるようだがこちらを一目見るとまた新聞を読み始めたようだ。陸疾の顔を見て一瞬不思議そうな顔をしたのは恐らくは彼の気のせいであろう。


やがて研悟はビジネス書が多くある本棚の前で立ち止まった。慣れた手付きで上から三段目のビジネス書を取っていくと裏面にスイッチのようなものが陸疾には見えた。


「さて、危ないから下がっていなよ。」


そう言うと研悟はスイッチを押した。ゴゴゴという地響きと共に本棚が前にせり出し後ろへ通れるような隙間が目の前に広がった。まるで秘密基地のような入り口のそれは一度見たら忘れられないだろうと深く陸疾の記憶に刻み込まれた。


ガーディアンズ 基地


…おぉ!これはすごいな!


本棚の隙間から入ったその場所には古本屋の外観からは全く予想も出来ない程近未来的な空間が広がっていた。


「ふふん、凄いだろう?」


「凄いけど…、ここはどこなんだ?」


「ここは俺たちガーディアンズの基地の一つだよ。まずは隊長に会ってもらおうと思ってね。」


…確か俺は残った選択肢について聞いただけなんだが…。隊長に会ってそれからどう言う流れになるんだ?


そんなことを考えながらも研悟の後をついていくと立派な扉に仕切られた部屋の入り口に差しかかった。どうやらこの先に隊長とやらがいるらしい。


「隊長!連れて来ましたよ!」


研悟が部屋に入ったのでそれに従って陸疾もその部屋に入った。その部屋の中で何画面ものパソコンを同時操作していた人物がゆっくりと振り返った。


「やぁ、君がそうなのか。間に合って良かったよ。ガーディアンズへようこそ歓迎するよ!」


「ええと、…歓迎と言われましても。」


「ん?なんだか変だな…。研悟!どこまで説明したんだ?」


「…まだ何もしてません。」


研悟のその答えに男は頭を抱えた。どうやら何らかの説明が事前にあったようだが陸疾からすればそんなこと知ったことでは無い。


「…はぁ、まずは自己紹介からか。私の名前は藍原景計。ガーディアンズの隊長をつとめている。…とまあ自己紹介はこんなところでいいだろう。次は技能についてだな。君は人間の機能の限界というのは知っているか?」


…何の話だ?限界…?


「…何の話かまったくわかりません。」


「…まあ、そりゃそうか。聞き方が難しいんだな、これが。それじゃあ人智を超えた…みたいな言い回しを知っているか?」


「それは…まあ、なんとなく。」


「それが大事なんだ。自らの才能を極限まで磨くことで他の人よりも優れた能力を発現することがある。技能のカギは使用者が本来持っていた才能を技能として解放する効果がある…とされている。まだ立証されてはいないけどね。」



伊狩研悟(いかりけんご)

技能:集中 武器:日本刀

ガーディアンズの主力メンバーの一人。日本刀の扱いに慣れており近接武器を相手にすると敵なし。フットワークがかなり軽め。基本どこにでもいると思った方が良い。

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