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エピローグ

読んでくださりありがとうございます。

「…んあ?もう朝か。」


鳴り響く目覚ましのアラームで陸疾は目覚めた。いつもより早めの朝を陸疾はガーディアンズの寮で迎えていた。陸疾がガレア4世に勝利しパラドクスから、千年後の未来から支配しようとする人たちからこの世界を守ったあの日から実に十数日が経過していた。それでもなお初めて技能のカギを手に入れたあの日からの激動の毎日が、陸疾にはありありと昨日のことのように思い出せるのであった。


すぐに起き上がって用意を済ませるとすぐに陸疾は寮を出発したのだ。行き先はもちろん陸疾が通う高校である。夏休みが終わり今日から通常授業が始業するのだ。そのまままっすぐ高校へ向かえば良いのだが何故だか陸疾は反対方向に自転車を立ち漕ぎで進んでいた。


寮から北へ2キロほど移動した所で陸疾は自転車を漕ぐのをやめたのである。その場所は陸疾とガレア4世が戦った場所であった。疲れで倒れ込んだ陸疾に景計や凛夏がそして研悟が駆け寄って来た時安堵したように陸疾は笑みを浮かべたことをしみじみと思い出していた。


「何1人でニヤついてんの?」


「うわ!…凛夏なんでここに?」


「なんか高校が始まる前に一回ここ見ておこうかなって思ったら見たことある人がいるんだもんな。全く考えることは同じか?」


「凛夏も同じことを考えてたとはな。」


「パラドクスの脅威が去ったとしても油断してはいけないって隊長言ってたけど、ここは何故か見に来たくなるんだよね。…あ、陸疾宿題って終わってる?」


「…宿題?ちょっと終わってない奴が…ちらほらと。」


「…あきれた。まあまだ間に合うか、早く学校行くよ?どうしても終わらないんなら手伝うわ。」


「ありがたい!さすが凛夏、頼りになります!」


「はいはい、良いからさっさと行くわよ。」


「おう。」


陸疾は自転車に乗ると最後にもう一度後ろを振り返った。その一瞬で全てを思い返すと既に大きく先行していた凛夏に追いつくために笑みを浮かべながら思い切り自転車のペダルを踏み込んだのであった。


最後までお読みいただき本当にありがとうございました。これにてこの作品は最終回となります。最後まで書くことが出来るか不安ではありましたが、何とかこうして最終回まで書ききれたことに私はとても満足しております。そしてこの作品が読者の皆様に楽しんでいただけたならば本当に嬉しく思います。それではまたどこかでお会いしましょう。

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