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第9話 寮があるようです

読んでくださりありがとうございます。


身に覚えが無い陸疾は首を傾げるしか無かった。衝撃の連続で最初に起こっていたことなど覚えていないという方が正しいのかもしれない。


「ええと、…現在相谷さんの自宅は修繕中で使用出来ないので一時的に寮に移ってもらうよう伊狩さんから聞いてませんか?」


「いやまったく。今初めて情報っす。」


修繕中…、あ!そうか。そういや研悟さん俺の家の家具ごとディメンションズの連中を斬っていたな。確かにそれじゃあ住めないな。


「寮って言うのはどこに?」


「え?そこも聞いて無いんですか⁉︎」


そんなに驚かなくても聞いてないものは聞いてない。そもそも寮に移ることすら知らない人が寮の場所なんて知ってるわけないでしょうが。


「それじゃあ説明しますね。あそこに地下通路と書かれた看板が見えますか?」


「…あぁ、あれか。はい見えます。」


「そこを進んでもらうとエレベーターの扉があるのでそこから自分にあてがわれた部屋に移動してください。相谷さんの部屋は…7階の5号室ですね。」


「へぇ!エレベーターがあるのか。それじゃあここにまた来たい時はそのエレベーターに乗れば良いんすか?」


「いや、…エレベーターは一方通行でこの階層には来れません。あくまでここが無闇にバレないようにするための防衛機能であって通行手段じゃないんですよ。」


なるほどね、要するにダミーってことだ。なんて言うの秘密基地感がすごいね。誰かのこだわりかな?まあ良いや、その寮ってのに行ってみるか。


陸疾は言われたままエレベーターへと向かった。ボタンを押してエレベーターに乗り込むとなるほど乗った階層のボタンが無い。一方通行って言うのは本当なんだなと思うと同時に不思議と少しワクワクした。


ええと、…7階の5号室だったな。それじゃあ7っと。おぉ、結構綺麗な建物なんだな。寮って言うから勝手にそこそこ汚いイメージをしてたよ。…まあ基地がかなり近未来的に建てられているのに寮が汚いわけは無いか。


さて、5号室はこれだな。…あれ?そういや…鍵ってどうなっているんだ?…とりあえず開けてみるか。…鍵はかかって無いのね、セキュリティはどうなっているんだい。この辺に関して研悟さんとかに聞いておかないとな。…ま、それは置いておいて部屋がどんなのか見よう。


鍵がかかっていない部屋を開けると部屋の中には最低限のものしかなかった。各種電化製品と寝具のみである。修繕中という事で壊れた電化製品を買い換える必要は無くなったものの最低限しか無いので少し殺風景である。


…見事に何にもねぇな。まあ一時的に住むだけなんだからそんな良い部屋に住む必要は無いわな。…てか俺のゲーム機とかパソコンとかも無いじゃん。あとカバンもねぇな。…中にある宿題は…、しなくても良くなったな。それは良いとしてゲームがねぇじゃんかよ。それはちょっと問題だなぁ…。まあ携帯は手元にあるからまだマシかな?…はぁ。


…ん?机の上に紙があるな…。部屋に入られましたらここまで連絡をお願いします…か。連絡って何の連絡だ…?まあとりあえず携帯でかけますか。あぁ、全然見てなかったからな。通知が結構溜まってる。…連絡してからで良いか。陸疾は紙に書いてある電話番号に電話をかけた。数コールの後に電話は繋がった。


「はい、連絡ありがとうございます。この番号は…相谷陸疾さんですね。部屋に着かれたんですね。それでは荷物の方お持ちしますのでしばらく部屋でお待ちください。」


「あ、はい。」


…荷物?あ、もしかしてゲーム機とかパソコンとかを持ってきてくれるのか?良かったぁ、流石に全部無いのは辛かったんだよ。また買うのもだるいしね。良かった良かった。


陸疾が少し待っていると数分後にチャイムが鳴ったのである。早足で陸疾が扉を開けるとかなり大きな荷物を持って数人の職員が現れたのである。




引っ越すときに荷物があるのにそれを全部捨てる人は中々いませんよね。大体のものは職員が持ってきてくれるようです。その中にはもちろんゲーム類も含まれるかと。

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