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大罪と魔女シリーズ

親愛と水の魔女

作者: リィズ・ブランディシュカ



 友達を大切にしなさい。

 子供のころから、ずっとそう言われて私は育ってきた。


 だから、友達を大切にしてきた。

 友達が泣けば一緒に泣いて、泣いた原因を解決してあげた。

 友達が笑えば一緒に笑って、その喜びの感情を分かち合った。


 そのうち、私は友達がすべてになった。

 私が悲しくなっても泣けない。

 私が嬉しくなっても笑えない。


 私の全部は、友達でできてしまっているようだ。


 これはおかしい事かな。

 これは異常な事かな。


 でも、皆が友達想いの子だねって誉めてくれるから、これでいいような気がしてきた。


 私が泣けない分、友達が泣いてくれればそれでいいの。

 私が笑えない分、友達が笑ってくれればそれでいいの。


 だってそうしてくれたら、私も泣いて笑えるんだから。


 最後に笑って泣いたのっていつだっけ。

 おかしいな、泣けなくなったはずなのに。

 まぶたをこすった人差し指が水でぬれてるや。



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