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一般人、攫われた??


体が小さくなってしまって、アスちゃんは小さい声で謝ってくれたけど、2・3日で戻るらしいし、大丈夫〜と答えておいた。・・なにせ攫われるわけでないし・・・。


小さい体で、花の冠編めるかな〜と心配してたけど、ゆっくりならできる!ちまちま作っていたら、アスちゃんが、「やばい〜、可愛い!」と話していた。神様の化身も、やばいって言うんだ・・。


お昼のため、片付けすると・・アスちゃんが、ひょいっと私を抱っこしてサンルームまで連れて行ってくれた。


「あんた、小さい頃結構小さかったんだね〜」

「そうですね〜、背は小さかったですね」

「クロが見たら、面白そう・・」

「ああ〜・・・・」


いや、アスちゃん怒られると思うけど・・。

ものすごい形相をしたクロさんしか、思い浮かばない・・・。


サンルームへつくと、私のために少し高い椅子を用意してくれてあった・・。配慮が細かい!アスちゃんが座らせてくれると、トト君とリリ君がキラキラした目で私を見る。


「ふわぁ〜〜〜〜、可愛いです〜〜〜!!」

「ね!!言ったでしょ?リリ君!!小さいたえさんも可愛いです!!」


「・・・・あ、ありがとうございます」


可愛いお二人に言われると照れ臭いですけど・・。

アスちゃんは、サクッと挨拶すると食べ始めるので、私達も食べ始める。トト君が、アスちゃんを見て、


「・・・午後、一件厄介なのが来るので、アスにも見てもらいたいんです」

「へ?厄介〜〜?私も見た方がいいの?」


アスちゃんにまで言うなんて・・、珍しいな・・そう思いつつ、もぐもぐ食べているとリリ君が、ほっぺに何か付いていたのか、そっと取ってくれた。す、すみません・・。


「魔が入り込んでる鏡です」


「鏡かぁ〜・・・あれ、面倒だよね」

「ノアル様も、一応見に来てくれるらしいけれど・・、ひとまず預かった時に見てもらって、危険ならすぐ呼ばないとですけど、何かの際に手は多くあった方がいいですから」


アスちゃんは、食べていた物を飲み込むと、トト君をじっと見る。


「・・・・大神様の件もあったしね」


名前を聞いて、ドキッとする。

大神様・・、もう大丈夫って思ってたけど、ここにきて名前を聞くとまだドキドキしてしまう。心配したリリ君が、私の頭をそっと撫でてくれた。


そうして、昼食を終えるとアスちゃんは私の目線に合わせて屈むと、


「こっちで絶対待っててね!危ない事はしちゃダメだよ?」


と、お姉さんモードで注意してトト君たちと水神殿の間へ行ってしまった。うーん・・・、私の方が大きかったのに、完全に幼児扱いだ・・。


部屋に戻ろうとして、ふとサンルームのハンモックが目に入る。

そうだ〜!一回寝てみようと思ったんだ!!寝てみよう!そう思って、座ろうとしたら小さいので上手くいかなくてハンモックに逃げられた。私は頭を思いっきり打った・・・。


「いった〜〜〜・・・・」


たんこぶできたかも・・。

サンルームの鏡まで歩いて、前髪をあげて額を見る。


「あ、ちょっと赤いかも・・・?・・・・ん?」


大きな鏡の左下に、小さな影が見えた。

そちらを見ると、黒い影のような・・モヤのようなものが、じっと私を見てる?これ、なんだろ・・でも、黒いものって穢れの一種なのかな?


トト君たちが、鏡の話をしていたけど・・これも魔の一つなのかな?急に不安になって水神殿の間へ行こうかと思った時、鏡の黒い影がモヤを鏡から出す。



「・・え?!!」



そのままモヤはグイッと腕を強く掴み、鏡の中へ私を引っ張り込んでいった。

そうして何かを言う間もなく一人真っ暗闇の世界へ落とされた。



な、ななな、なんてこったいーーーーーーー??!!




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