一般人頭が真っ白になる。
どうも、たえです・・。
クロさんに告白されて・・、でも、気持ちが迷惑じゃないかと心配されて、別の神殿に移るかもしれなかったんですけど・・、自分の気持ちに確証は持てないけれど、クロさんのいる神殿に居たいと話しまして・・、その、現在後ろから抱きしめられたままなんですが・・、現在固まってます。
恥ずかしいのと、す、好き・・なのかな??という気持ちと、あとですね・・タトゥーのがっつり入った腕に抱きしめられていると、こう・・弱い人間の本能でしょうか、ちょっとコワァ・・・っていう気持ちもありまして・・。
そんなわけで固まってます。
な、なにか・・
何か言おうかな・・・・。
クロさんは、ちょっと黙ったまま私をずっと抱きしめていて・・、背中越しに胸の音が聞こえてくるようで・・、私も聞こえているかな・・と、焦るわけで。ええ、相当バクバク言ってます。
勇気だ・・、勇気を出して、言葉を発しろ自分!!
「く、クロさん・・・あの」
「・・・・・おぅ」
「・・こ、これからもよろしくお願いします・・・?」
「・・・・おぅ」
低い声が返ってきて、これで正解だった?殺されない??って、ドキドキするんですけどもー!!!と、そっと腕の力が緩んで、知らずホッと小さく息を吐いた。
た、助かった・・・?
「・・・たえ」
「はい」
ちょっと振り向いて、クロさんの顔を見る。
クロさんは、少し俯いたまま私の手を握る。
「・・・ちいせぇ」
「・・・・クロさんの手は、大きいですね」
「あ?」
ちょっとだけ手をずらして、親指を握ってみた。おお、親指も全然大きさが違う!!大きい。
「ほら、指からすでに大きさが違う!」
スリッと撫でると、クロさんの手がピクリと小さく動く。
あ、すみません・・・勝手に触ってしまいました。
「・・・・ああ」
そういって、クロさんが顔を上げると、目元が少し赤い。
赤い・・・・・。
そ、そうだった、好きって言ってた!!
今度は私が思い切り俯いた。ええーーー、こういう時、どうすればいいの??!なんて言えばいいの?!友達の恋バナとかちゃんと聞いておけば良かった!!!
そう頭がグルグルしていると、頭に手を置かれた。
「え?」
そっと顔を上げると、クロさんは立ち上がる。
私も立ち上がった方がいいかな?
するとクロさんは、そっと手で制して、座らせたままにする。な、なんで?不思議に思っていると、クロさんは手から淡い光と共に、ククを出した。
「・・・・・・え?!クク・・・・???!!!」
「・・・俺の化身だ」
「化身・・・??!!!リリ君みたいな??」
「あれは、もう少し個があるな」
そういって、ククを私の腕の中に渡す。
「・・・ククは、俺の一部みたいなもんだ。連れとけ、何かあればククに言え」
「え、あ、はい・・・」
頭が一瞬真っ白になりながら、腕の中のククを見る。
待って・・・、
待って・・・・?
私、ククに結構色々喋ってたよ・・最初から・・、クロさん笑ってくれた〜とか・・、さっきもクロさんの事、結構喋ってたよ・・・?け、結構色々喋ってて・・・、なんなら夜一緒に寝てたよ・・?
私は、ククを見て・・、
それからクロさんを見て・・、
「え、ええええええええ・・・・・・・?!」
顔が一気に真っ赤になった。
「顔、真っ赤だぞ」
「そ、そうですよ!!!そうなりますよ!!だって、だって・・・」
なんなら半べそですけど?!
恥ずかしすぎて、どうしたらいいかわからないくらいです!!!
クロさんはそんな様子の私が面白いのか、小さく笑う。
いやぁあああ!!!笑われた!!!恥ずかしい!!!!言った事とか、絶対クロさん覚えていそうだし・・、え、それなのに黙ってたの?!あ、トト君も黙ってた?私だけ知らなかったシリーズ第二弾じゃない?!
「うぅ・・、クロさん・・ひどいです・・」
ボスに・・、せめてもの一言を浴びせると、
反撃のごとくキスされて、私はもう倒れるほかなかった・・。




