神様告白する。
まさかの私・・、クロさんと会ってたのか・・。
しかも助けてもらっていた・・。
うーん・・・、薄っすら男の子と遊んだ事はなんとなく覚えているけど、あの時はほら・・今みたいにこんなに大きく、オラオラ系の片鱗のへの字もなかったし・・。
握られている手が大きくて・・、ボス・・、大きくなりましたね・・なんて思ってしまった・・。
「・・・会いたかったんですか・・?」
ボソッと呟くと、クロさんはちょっと目を逸らして、
「・・・まぁ」
「・・・・何でですか?一回しか会ってない・・ですよね?」
「・・何度か遊んだ」
「あ、そうだったんですね・・、すみません、記憶が曖昧で」
「・・別に」
手をぎゅっと握られて、私の心臓はかなりドキドキしてしまう。
「・・・あっちに好きな奴とかいたか?」
「・・・え?!」
な、なぜにいきなり恋バナに?!!
クロさんをマジマジと見てしまった・・。あ、耳がちょっと赤いですね・・。
「・・・いえ、そういうのは縁がなくて・・」
花の乙女でしたが、生真面目すぎて・・・なんというかそういった事は別の世界の話だと思っていた・・。
「そうか・・・」
クロさんがちらっとこちらを見るので、心臓はバクバク鳴っている。
ううう、ボス・・殺す気ですか・・・。
話題・・、話題を変えよう!!
「そ、そういえば何で私を覚えていたんですか?」
「・・・神殿で、たまに見てたから」
「え??!そういう事もできるんですか?あ、そっかだから助けて貰えたんですね・・」
いきなり川に落っこちてしまって、引き上げてもらったんだっけ。
見ていてもらって、良かった・・。
「こっちに連れて来たら、帰れないってわかってたけど・・悪いな」
「いえいえ、助けてもらったのには変わりないんですから・・」
帰れないのは辛いけど、助けてもらったのは素直に嬉しいのでそう話すと、クロさんは少しホッとした様子だった。そんな様子を見たら、・・すごく気にしてくれてたんだ・・・と、今更思い知って、胸が痛い。
「・・・ずっと気にしてくれてたんですね・・私、何もわかってなくてすみません・・」
「お前が気にする事はねぇ」
「でも・・・」
クロさんの手がそっと頭を撫でる。
「・・・ずっと、ここにいろ」
え・・、それって・・・・。
ええと、私をこっちへ連れて来て悪いと思っているから・・?
「えっと、クロさん気にしなくてもいいんですよ?」
「・・・・・そうじゃねぇ」
んんん?じゃあどういう事なんだ??熱もあって、クロさんの握っている手も熱くて、何だか頭がグルグルしっぱなしなんですよ・・・。
「・・・お前だからいて欲しい」
「ええっと・・・」
ごめんなさい、ボス・・言いたい事がよくわかりません〜〜・・・。
じっとクロさんの緑の瞳を見る。
すみません、よくわかりません・・スマホでよく聞く言葉しか思い浮かばない。
私の疑問ばかりの顔を見て、クロさんは頭をガシガシかいて、ハーっと大きなため息をつく。あ、すみません・・よく理解できなくて・・。
思わず布団の中に半分、顔を隠そうとすると、
顎を軽く持ち上げられる。
え、殴られる?!!!
思わず目を瞑ると、そのままキスされた。
え、
キスされた?
目をぱちっと開けると、クロさんの緑の目がこっちを見ている。
・・・・・え?
「・・好きだ」
「え」
「・・嫌だったら早めに言え。場所・・移す」
そういうと、クロさんはさっとベッドから立ち上がり、尻尾をゆらゆら揺らしながら部屋を出て行く。
私はというと、キスされたままの体制から動けなくて固まっている。
「・・・・えええええええ???」
真っ赤な顔で、動けなくて・・固まっている。
よっしゃーー!!やっと甘いの来たぞー!!!書けるぞー!!!と甘さがアップしてます。




