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神様起こす。


少しずつ緊張が取れてきた食事タイム。


夕食を終えて、部屋へ戻ると・・・一気に力が抜けるけど。

きょ、今日も濃い1日だった・・!!!


ノアルさんの羽と、クロさんから貰ったお花の冠を見る。・・・・うん、でもまあ、心配してくれてるし、優しいのには変わりはない・・。そう思い直して、お風呂に入る。

一日の疲れはお風呂で取ろう・・。


今日もいつの間にかお花がお湯に浮いていたんだけど・・、あれは魔法なのかな・・。こんなのが日常になってしまったら、普通の生活に戻れない気がする。いや、戻れないけど・・・。乾いた笑いをしつつお風呂から出ると、ベッドの上にククが寝ていた。



「え?クク?!いつの間に来たの?」



トト君が入れてくれたのかな・・。

ベッドに座ると、尻尾が返事をするように動く。か、可愛い〜〜〜!!!頭を撫でると目を細めるから、更に撫でてしまう。


「今日は色々あったんだよ〜。ノアルさんっていう神様が来たの!すっごく大きかったんだよ」


ククは、撫でられつつ私をじっと見る。


「クロさんにも花の冠の作り方教えてもらったの。すっごい上手だったのが、ちょっと意外だったけど・・、神様なのに作り方知ってるんだ〜って驚いたの!」


私が笑いながらククを撫でると、嬉しいのか尻尾がパタパタと動く。


「外神殿は、ちょっとしか行けなかったけど・・、また連れて行ってくれるって〜。お菓子・・ちょっと美味しそうだったから、今度見てみたいんだよね〜」


ククの横にごろっと寝っ転がって、話しつつ喉の辺りを撫でるとゴロゴロいう。猫って何でこんなに可愛いのだろう。いや、犬も好きだけど。

横になると、体からすっかりと力が抜ける。


あー、今日も色々ありすぎて・・疲れてたんだなって、ベッドに横になるとわかる・・。このまま瞼を閉じたら、きっとすぐ眠ってしまうんだろうな。



「色々あったんだけど・・、クロさんが笑ったの・・、それが今日のハイライトかも・・」



うつらうつらしながら、ククを撫でると・・、

ククの緑の瞳が私をジィッと見る。あ、綺麗だなぁ・・、緑の瞳の中に金色の輪っかみたいのが見える。不思議な色合いだなぁ・・、私もじっと瞳の色を見つめる。


「ククの目の色、綺麗だね」


ふふっと笑うと、ククは目を丸くしたように私を見る。意味、わかってるのかな?って思うような反応に笑ってしまう。


「明日はクロさんお出かけなんだって・・」


あー・・もう眠い・・。

瞼を閉じると、すぐに眠気がやってくる。

ポスポスと小さな足音をさせて私の側に、ククがやってくる気配がする。

ゴロゴロと喉を鳴らす音が聞こえる。


「・・・・クク・・、おやすみ」


近くでククが眠った気配で、私も眠った。

明日はどうなるかな・・そう思いつつ。



翌朝。


ペロっと何かが顔を舐める。

・・・・ん?ククかな?


「・・・・ん、クク・・?」


急に覚醒できず、瞼を閉じたまま、手をパタパタとこの辺かな?と触りまくってみる。と、ジャラッと音がして、固い物に触れた感触になる。んん・・・?ククって固いっけ・・・?

固い物を、瞼を閉じつつ触ってみる。


なんか温かい・・・?


「・・・ん・・・」


目をパチパチさせて、固いものを見る。

見覚えのあるジャラジャラした腕輪がいっぱいついた手首を私の手が掴んでいる。

・・・・あれ?これは見間違いでなければ・・・、そろっと手首の上を見上げると・・・



「朝だぞ、起きろ」



クロさーーーーーーーーーーーん!!!!!!

朝イチでクロさん!!!なんで??!!ボス自ら起こしに来てくれるシステムなの?!目を丸くして、クロさんを見てしまった・・。



「・・・・・・ハイ、ボス・・・・」



思わず呟いてしまった私は悪くないと思う。




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