表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/20

冒険そして脅威

感想が欲しいです……。





「離してくださいー!」


「だめだ。勇者と婚約しないのは別にいいが、それは許さん。」


勇者雑に扱われてて草。


「アーリー危ないからついてきたらだめだよ。」


「レーカちゃんに言われたくありませんー!」


「まぁいいや。じゃあ、アーリーのことよろしく!」


「強いから大丈夫だと思うが、お前さんも気をつけろよ。」


「うん。」


「待って〜レーカちゃん私も連れてってください〜!」


さっきからずっとこの調子だよ。

まったく。

私が冒険者ギルドに依頼を受けに行くと聞いたアーリーが私も行くと言い出したのだ。

かなりとばしていくつもりだから、アーリーは連れて行けない。

かといってこのまま行くというのは……。




そうだ!

こんな感じで行けるはず。

私は即席で魔法陣を描くと魔法を発動させた。


「アーリー、自力でその魔法を解いて追いかけてきてごらん。」


「えっ?なにこれ動けない!」


これでよしと。

ではさらばだ。


「なんで動けないの?ねぇ待ってよ〜!」




















でっか〜い!

ここが王都の冒険者ギルド!

さすが王都だけあってでかいね。

これを見た後だと、前の冒険者がまるでゴミ……じゃなくてちっぽけに見えるじゃないか。

考えてる途中で寒気がしたのは気のせいだ。

そういえば私の生まれたところってなんていう町なんだろ?

また機会があったら調べて見よう。


そんなことより早く入ろう。

キョロキョロしてたら田舎者って思われちゃうよ。


「おー!」


中もすっごい豪華だ。

結構早い時間帯であるにもかかわらず中にはかなりの人がいた。


えーと、クエストボードはどこだろう。

あった。

あの人がたくさんいるところか。


私がクエストボードの方に向かっていると、前からモヒカン頭のゴブリン……ではなく冒険者が出てきた。


「ガキがこんなところになんのようだ!ここは冒険者ギルドだぞ!さっさと帰れ!」


急に大声出してどうしたんだろ?

頭大丈夫かな?

周りからは、またあいつだよとか、私も新人のときされたわとか、おい誰か止めろよとか聞こえてくる。

これはもしかして……




本気で病気なのでは?


かわいそうな人。

まぁ何かするわけではないんですが。


私がさけてクエストボードに向かおうとすると、また怒鳴り始めた。


「おい、無視してんじゃねー。」


ぷっ。

無視されてて草。


「クソが!」


私がそのままクエストボードに向かっていると、急に殴りかかってきた。

もしかしてずっと私に話しかけてた?

でも、ガキって年齢じゃ……



そういえば私今ガキだった。

ていうか普通殴りかかるだいぶやばい奴だな、この人。

まぁ殴ろうとしたってことは殴られても文句ないよね。

慈悲などやらん!


私は魔法なしで全力のパンチを繰り出す。

私は今まで魔法に頼りすぎていた。

もちろん自分自身の力の基礎である体の重要性を低く見ていたわけではない。

しかし、私はあくまで基礎であると思ってしまってしまっていた。

すでに完成されている、と。

だからこそ、それを魔法で発展させる使い方をしてきた。

しかし、国王は魔法を使っていないにもかかわらず私と互角に戦っていた。

もちろん筋力の差などもあるだろう。

しかし、それだけではないのだ。

体の使い方が上手いのだ。

あれを習得できればかなり強くなれるはず!

であらば、習得するしかないのだ。

というわけで魔法を使わなかった。

もちろん手加減という意味もある。



 


……はずなんだけど、モヒカン頭の男は私のパンチをモロにくらい受け身もせずに流れるようにふっ飛んだ。

いやいや、そんなに強く殴ってないよ。

国王だったら余裕で反撃してくるレベル。

急に殴りかかってくるぐらいだからなんか強さにすごい自信でもあるのかと思ったら、全然そんなことなかった。

どうしよう、これ?

私が悪者みたいに思われないかな?

そう思って周りを見ると急に


「おー!」


という歓声が上がった。

そしてその中にいた1人が出てきて


「嬢ちゃん、ちっちゃいのに強いな!」


と言ってくれたので、ドヤってしておいた!ドヤっ!
















さすが王都依頼の数が違うね!

討伐依頼もちゃんとあるよ!

どっかとは違って。

これとこれとこれとついでにこれも!

あっ、でもこれもいけるかも……















ドン!


「これお願いします!」


「こんなにいっぱい大丈夫?失敗したら違約金を払わないといけなくなるのよ。とりあえず1枚だけにした方がいいんじゃない?」


「大丈夫です!」


私は天才なので。

ハッハッハ。


「分かりました。依頼の受け付けは完了です。頑張ってください。」


「行ってきます。」


ようやく行ける!











王都の近くにある、クラシルという森。

そこにはさまざまな魔物がいる。

そこにやってきた私の前にゴブリンが現れた。

ゴブリンは知能は低いが力がそれなりにあるので、油断すると危険だ。

しかし、所詮はゴブリン。

私の敵ではない!

ゴブリンの数は2匹。

1匹に時間をかけすぎるのは危険である。

私はゴブリンの背後から素早く近づくと、お母さんからもらった刀でゴブリンの首を切り落とした。

そして混乱しているもう1匹に素早く近づいて、もう1匹も切り捨てた。

すまんな。

私の成長の糧になってくれ。

私は魔法でゴブリンを収納した。









ていうかこの刀やっぱりすごいね。

すごく切れる!

でも、こんな刀どこで手に入れたんだろ?

高そうだけど……。

まぁいっか!

次行こう!









ウルフ。

オオカミ型のモンスター集団でいることが多い。

今回は3匹だったので大丈夫。

私の敵ではない!






ゴブリン。

さっき戦った。

5匹でも全然大丈夫。

私の敵ではない!







オーク。

美味いやつ。

とにかく美味しい。

その一言に尽きる。

20匹いても食料が増えただけ。

私の敵ではない!








ゴブリン。

お前多いな!

まぁ繁殖力が高いから仕方ない。

ちなみに素材はゴミ。

一応畑の肥料になったと思う。

……知らんけど。

何匹居ようと私の敵ではない!










ドラゴン?

生態系の頂点の1種。

魔法を打ち消す鱗があり、力も強いため難敵。

私は敵ではない。

繰り返し言おう。

私は敵ではない!
















ふ〜。

危なかった。

まさかあんなところにドラゴンがいるとは。

これで確信が持てた。

この奥にダンジョンがある。


ダンジョンとは、魔素の溜まり場である。

魔素はモンスターを生み出すため、その溜まり場であるダンジョンには魔物が溢れかえっている。

そして魔素が凝縮されていると強い魔物が生まれるのだ。

だからモンスターが大量にいたんだけどそれにしても多すぎ。

しかもドラゴンまでいたし。

危険すぎるね。

まぁ一応国王様に言っておこうか。


依頼も全部終わったし、そろそろ帰ろうかな。

アーリーが心配してるかもしれないし。

そろそろご飯の時間だし。


……アーリーのために帰るのだ。

ご飯のためではない。


















ご飯っご飯〜!

















「アーリーただいま〜。」


「レーカちゃん!うぅ。よかった〜。ぼんどにじんばいじたんですよ〜。」


うん。

泣きすぎて何言ってるか分からない。

そしてこの後アーリーにたっぷりと叱られた。







なんで怒られたんだろ?

まぁいっか。





抱き枕よーし。

ベッドよーし。

フェルもおいで。

ていうか来なくても強制的に来てもらうんだけど。

じゃあおやすみ。


あれ?

なんか忘れてるよう……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ