商人そして試合
気合い十分。
魔力十分。
体調は万全。
モフモフもバッチリ!
今日はいよいよAクラス(笑)との交流戦だ。
私の役割は自称勇者をボコすこと、アーリーの成長を確かめること、そしてフェルを愛でる、撫でる、ブラッシングすること!
ちなみにフェル関係9割、他1割だから。
勇者とかもはやついでのついで。
ちなみに交流戦は国王も見ている。
アーリーは絶対負けられないね笑。
あっ、そういえば計算が得意そうな子を探さなきゃいけないんだった。
やっぱりね、足りない!
そう、モフモフ成分が足りないんですよ!
いや、そりゃ、学園にもモフモフいるし、フェルだっているよ。
でも、そんなものじゃ私のこの海より広い心を埋め尽くす欲望は止まらないわけですよ。
ハッハッハ!
というわけで、そろそろ旅に出ようと思ったわけですよ。
こないだドラゴンの尻尾を切ったおかげか私の体はかなり成長しているからね。
ちなみに説明すると人が魔物を倒して成長するのは魔力のせいって言われてるけど詳しくはまだ分かってない。
で、ドラゴンは魔力が多すぎて尻尾切るだけでも、かなり成長したんじゃないかな〜と私は思ったわけですよ。
なんかわけですよをたくさん使った気がすると思ったわけですよ。
2回だった。
アハハ。
それで話を戻すと、旅をするにはお金がいるし、それを自分で持っておくにはめんどくさい。
というわけでなんか商人謙私のお金管理役を誰かにしてもらいたいんだけど……。
いい人がいればいいな。
AクラスとDクラスの対決が始まった。
形式は1対1をクラスの人数である40回繰り返す感じだ。
ちなみに私の出番は最後で、アーリーはその一個前だ。
アーリーの出番までに計算得意そうな儲けそうな子を見つけたいね。
ちなみに今までの、試合は全部Dクラスが勝っている。
なんかみんな魔法上手くなってると思ってたら、アーリーを通して魔法の練習方法が広がってたみたい。
通りでみんないきなり無詠唱とか使っているわけだ。
うん?
今戦ってる子なかなかいい感じ。
なんか金の匂いがする。
絶対金のなる人だよ!
ぜひスカウトせねば!
同じクラスのはずだけど、名前なんだっけな〜?
「はぁ。良かった。勝てた。私だけ負けたらどうしようかと思った。本当によかった〜。」
「ねえねえ。」
「ひゃい?びっ、びっくりした〜。レーカちゃんじゃないですか。1人でこんなところにどうしたんですか?」
「いや、私そろそろ冒険しようと思ってて、それでさ商人になってみない?」
「……………………………………?何がどうしてどうなってるんだー?!」
少女説明中。
かくかくしかじかってね!
「なんで私なんですか?」
「金の匂いがするから。」
「えっ、私臭ってるんですか?あわわ、ちゃっ、ちゃんとお風呂入ってるのに。服もちゃんと洗ってるのに。」
なんかこの人面白いね。
「いや、そっちの臭うじゃなくて……。雰囲気の方だよ。」
「えっ、本当ですか?やっ、やったー!実は私商人になりたかったんです。お父さんが商人やってて、それに憧れて、それでそれで……
うん。
やっぱり面白い!
とりあえず便利屋ゲフンゲフン商人確保ー!
後はゆっくり観戦しようと思って見てたらもうアーリーの番だ。
ちなみにここまでDクラスが全勝している。
まさかこんなに圧勝だとは思わなかった。
Dクラスのみんなが魔法の練習を頑張ったのもあるけど、Aクラスサボりすぎだろう。
じゃなきゃ、ここまで圧勝は出来なかったはず。
まぁとりあえず今はアーリーを応援しよう。
あっそういえば商人の子の名前聞くの忘れてた。
まぁいっか。
アーリーの相手はなんか頭が良さそうな剣士。
この男がなかなかすごいのだ。
魔法は使えないみたいだけど、アーリーの魔法を剣で切っているのだ。
純粋な剣の腕で言えば、私よりも断然上だろう。
まぁお母さんより下だけど。
実質私の勝ち!
ドヤ!
「ルクス君すごいですね。アーリー様の魔法を剣だけで捌くなんて。」
誰かと思ったら商人ちゃんじゃん。
「商人ちゃん、ルクスってあのアーリーの相手でいいんだよね。」
「商人ちゃんって私のことですか?!私にはサラって言う立派な、立派な……ええい、立派な名前があるんです!」
なんか叫んだり、落ち込んだり、また叫んだり忙しい人だね。
まぁ面白いからいいけど。
「ごめん、サラ。名前知らなかったんだ。」
「きゅん!なんか素直な子はいいですね〜。アーリー様の気持ちが分かる気がします。いいでしょう、私は優しいので許します。」
なんか前半良く分からなかったけど、まぁ許してくれたならいいや。
さて、戦況に戻ろう。
アーリーが魔法だけでは攻めきれないと判断したのか、剣も使い始めた。
剣を使いながら魔法を使うのは難しい。
Dクラスでも、使えるのは私とアーリーだけだ。
そして、難しい分とても強い。
流石のルクスも魔法と剣を同時に使うアーリーには勝てなかった。
アーリーの勝ちだ!
ちらっと見えたけど国王もとても嬉しそうだ。
そしていよいよ私の番だ!
「この日を待ち侘びたぞ。今日こそお前を潰してやる!」
「……。」
「どうした。びびって声も出ないか!まぁいいさ。試合開始の合図まで怯えてろ!」
「……。」
「ちっ、本当に黙ってやがる。」
「それでは始めます。開始!」
「うぉー!死ね。」
相手が剣で迫ってくる。
明らかに真剣だ。
交流戦では危ないから真剣は禁止のはず。
まぁそんなことどうでもいい。
私は怒ってるんだ。
アーリーを苦しめていたこと、アーリーを危険な目に合わせたこと。
私はアーリーの気持ちがよく分かる。
だからアーリーを助けてあげたいし、こいつは許せない。
だから全力で潰す!
オートバトルに移行します。
それはより正確に無慈悲に最適解を出し続けるプログラム。
私の、私だけの魔法であり、正真正銘最強の魔法。
相手のことを全て把握しているのに、相手のことを全く理解することなく動き続ける。
ただただ自らに与えられた目的を達成するために。
(先を見通す者)の展開。
相手の出方を予測。
最適解を算出。
行動を実行。
対象に、驚愕と思われる感情を確認。
最適解を算出。
攻撃を実行。
対象がこちらを感知。
目標を対象の剣の無力化に変更。
最適解を算出。
行動を実行。
剣を吹き飛ばすことに成功。
対象に、驚愕と戦意喪失の感情を確認。
オートバトルを終了します。
「なっ、なんなんだお前!いや、お前は誰だ!」
「私は私だよ。」
「ひっ!たっ、頼む。降参してくれ!俺は勝たないと勝たないと、教会に消される。いやだ、いやだ。」
「うるさい。」
お前の行動でアーリーがどれだけ傷ついたと思っている。
教会に消される?
どうでもいいんだよ、そんなこと。
私の知ったことではない。
教会も後で潰す、それだけだ。
こいつをどうするかは、もう決めていた。
この魔法はこいつのためだけに生み出したといってもいい。
「じゃあしっかり反省してね。」
これは私からの慈悲でもある。
私は試合用の木剣を一振りする。
身体は全く傷つけることなく、痛みだけを植え付ける。
「ギャー。痛い、痛い!やめてくれ。痛い。俺の負けだ。頼むから止めてくれ!」
「安心して。いいことをすれば痛みは引くようになってる。せいぜい頑張れ。」
同情はしない。
アーリーにひどいことをした奴だから。
でも、こんなに胸が痛いのはなんでなの?
とりあえず帰ろう……。
夏休みは投稿ペースを上げたい。(願望)




