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転生そして冒険者






死にたくない!

まだ死ねない。

まだ死ぬわけにはいかないんだ!

私には、私には……


















世界のモフモフを堪能しつくすと言う使命があるのだ!

















というわけでてんせいしました。

わたしのなまえはレーカ。

5ちゃいです。


ぁ、あ、あ

これで良いかな?

ちょっと喋りずらいけど仕方ない。

この体で喋るのは初めてだから。

転生は無事成功。

男になってたらどうしようと思ったが大丈夫だった。

お母さんは美人なので私も美人になるはず!

やったね。

ちなみに今まで何をしてたかというと魔法の練習して疲れて寝るを繰り返してました。

寝る子は育つのだ!



そろそろこの体にもだいぶ馴染んだことだし修行でも始めますか。

世界中のモフモフを堪能するには、強くならなければならない。

どんなに危険な場所でもモフモフできるようにするのだ!



私は身体強化の魔法を発動させる。

魔法というのは使えば使うほど上手くなり、魔力量も増える。

そして子供のうちはその成長が早い。

だから子供のころから魔法を使い続けると強くなれるのだ。



身体強化の発動と同時に体力作りをする。

身体強化の魔法を発動しながら走るのだ。

まず体力がないと話にならないからね。



「お母さん遊びに行ってくる。」


「気をつけてね〜。」




家の外に出て町を囲う城壁の近くに行く。

うーん。

さすがに今のままじゃのぼれなさそう。

しょうがない。

諦めるか。

変に頑張って誰かに見つかったら嫌だし。



仕方がないのでそのまま城壁に沿って走る。

走って見た感じ結構広いと思った。

本当は何周か走るつもりだったけど、一周で疲れた。

帰ろう。



「ただいま〜。」


「お帰り〜。」


改めてお母さんを見るとやっぱりとても美人だ。

今までの記憶は転生の影響でちょっとぼんやりしていたのだ。

お母さんの名前はリーカ。

私の名前とすごく似てる。

名前だけじゃなくて顔も似ててほしい。

お母さんは冒険者をしている。

結構強いらしい。



お父さんは見たことがない。

お母さん曰く、忙しいらしい。

まぁお父さんはどうでもいいよ。



「お母さん、今日の夕飯何?」


「今日はちょっと寒いからあったかいスープにしよっか。」


「やった!私も作るの手伝う!」


「ありがとう。」



お母さんと一緒に夕飯を作った。

途中で何回もうまいねって褒めてくれて、とても嬉しかった。

まぁ前世でもそれなりに料理はしてたから当たり前なんだけど。



「レーカ。今日何かあった?急にしゃべるのは上手くなるし、料理手伝ってくれるし、しかも上手だし。」


「何にもなかったよ。あっでもお願いが一個あって。」


「何?」


「私冒険者になりたい。」



これは転生してからずっと考えていたことだ。

やはり実践が1番いい修行なのだ。

速く強くなるには実践は欠かせない。

効率が段違いである。

そしてこれから先、私がしたいことをして生きるにはお金が必要だ。

そう考えると冒険者になるのが一番いい。



「お母さんと勝負して勝てたらいいわよ。」


「やったー!」



でも、いきなりお母さんと勝負か……。

お母さん結構強いだろうし、これは本気でやらないと。



「今日はもう遅いから寝なさい。明日勝負するわよ。」


「はーい。じゃあおやすみー。」


「おやすみ。」



早く明日にならないかな。

お母さんと戦って冒険者になって楽しみだなー。

私はそんなことを考えながらベットでゴロゴロしているといつの間にか寝てしまっていた。








窓から太陽の光が入り込んでいる。

眩しい。

いい朝だ。



「お母さん、おはよう!」


「おはよう。朝から元気ね〜。」


「うん。だって楽しみなんだもん。」



今日冒険者になるんだ!

私の頭の中はそのことでいっぱいだ。



「お母さん早く勝負しよ!」


「朝ご飯食べてからね。」


「はーい。」



早く勝負したい!

そう思いながら私は朝ご飯を食べた。














「その木剣を私に当てたらレーカの勝ちよ。」


「うん。」


「私があなたに当てたら私の勝ち。準備はいい?」


「うん。行くよ!」



私は身体強化を使う。

そして、そのまままっすぐ切りかかる。



「えっ!」



お母さんが私のスピードに驚いている。

この隙を逃してはいけない。

普通に戦ったら多分負ける。

私はそのまま木剣を当てようとしたがギリギリのところで止められた。

さすがにこれだけじゃ勝てないか。

私は一瞬力をぬいてお母さんの木剣を滑らせる。



「わっ!」



お母さんが再び驚きの声を上げる。

そのままお母さんの後ろに周り、首すじに木剣を当てた。



「やったー!勝ったー!」


「えっ!えー!」


「冒険者!冒険者!」


「分かった。じゃあ昼から冒険者ギルド行こっか。」


「やったー!お母さん大好き!」



私はお母さんに抱きついた。

するとお母さんは私の頭を優しく撫でてくれる。

やっぱりお母さんっていいよね!
















豪華ではないがかなり大きい建物。

私はお母さんと一緒に冒険者ギルドに来ていた。



「こんにちわー。」


「こんにちわ。」


「リーカさんと、レーカちゃん。こんにちわ。今日はどのような御用で?」


「今日はレーカの登録に来ました。」


「えっ!レーカちゃん登録するんですか?」



受け付けのお姉さんが驚いている。

まぁ普通こんな子供は登録なんてしないよね。



「そうよ。お願い。」


「分かりました。でも、リーカさんレーカちゃんには自分に勝たない限り冒険者やらせないって言ってませんでした?」


「それがレーカが勝っちゃったのよ!」


「えー!」


「ねっ!すごいでしょ!私の子すごいでしょ!」


「いやいや、冗談ですよね?」


「それがね、冗談じゃないのよ。」


「レーカ、お母さんに勝ったよ!」


「えぇ!まだ5歳ですよね。スキルの選定もまだですよね。」


「そうなのよ。この子はもっと強くなる。私ではなれなかったAランクになれるかもしれない。だから、今から練習させとこうと思って。」


「そうですね。スキルの選定が終わればもっと強くなると思います。あっ、カードできました。これでレーカちゃんも立派な冒険者ですよ。」


「やったー!頑張ります!」


「ふふっ。頑張ってください」



その後私は冒険者についての説明を受けた。

うん。

興奮しすぎて内容覚えてないなんてことはない。

ないったらない。

確か依頼をこなせばランクが上がるらしい。

これだけ覚えてたら大丈夫でしょ。



「早速依頼受けよう!」



と思ったら



「あら、レーカはお母さんと一緒にご飯食べてくれないの?お母さん悲しいわ〜。」



とお母さんが泣き出してしまった。



「わー!お母さんごめんなさい。私お母さんと一緒にご飯食べたいなー。」


「良かった。冒険者になってもうお母さんとご飯食べてくれないのかと思ったわ。」


「私にはお母さんの美味しいご飯が必要だよ〜!」


「レーカ〜!」


「お母さーん!」



ヒシッ。

私がお母さんとの絆を深めていると



「そういうのは家でやってください。」



と注意された。

悲しい。













ちなみに帰った後にお母さんの作ってくれたご飯をお母さんと一緒に食べた。

すごく美味しかった。

やっぱりお母さん大好き!


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