表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万能「村づくり」チートでお手軽スローライフ ~村ですが何か?~  作者: 九頭七尾
第五章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

477/482

第475話 全部で十人いるわ

「あら、村長さん、こんにちは。あたくしのこと、覚えているかしら? 和平会談のときに会ったのだけれど……」

「もちろん覚えてますよ。えっと、確か、ジャンネーラさんでしたよね。遊びにいらっしゃってたんですね」


 見上げるほど背の高い女性の魔族に挨拶され、僕は彼女の名前を頑張って思い出す。

 名前はともかく、見た目からしてインパクトのある魔族なので、一度見ただけでも忘れるはずがなかった。


 なにせ身長が三メートルを超えているのだ。

 なんと、あのモリルモアさんをも凌駕している。


 彼女はジャイアル族の族長だった。

 ジャイアル族自体、平均身長が二メートルを超えているそうなのだけれど、彼女はその中でも飛び抜けて長身だ。


 しかも彼女は横にも大きい。

 骨太なダイモン族と違い、ジャイアル族は細身の人が多いはずなのに……。


 そんな彼女は、五人のジャイアル族を連れていた。

 みんな幼い顔立ちをしているので、ジャイアル族の子供かもしれない。


「そうなの。遊園地っていう、楽しい遊び場ができたって聞いたから、子供たちを連れてきてみたのよ」


 どうやら彼女の子供のようだ。


「五人もいらっしゃるんですね」

「全部で十人いるわ」

「十人!? それは……頑張りましたね」


 連れてきたのは下の子たちらしい。


「え? 下の子たち……?」

「紹介するわね。この子はジャンジャ。今年で十一歳よ」

「十一歳……」


 男の子で、身長は多分、すでに二メートルくらいある。

 さすがはジャイアル族だ。


「この子はジャンジュラ。九歳よ」

「きゅ、九歳……」


 女の子だけど、190近い身長だ。


「そしてジャンジョー。六歳ね」

「ろ、六歳……」


 男の子だ。170センチくらいあるだろうか。


「ジャジャンレ。五歳」

「五歳……」


 彼も男の子。160センチほどで、僕よりも背が高い。


「ジャルジャル。三歳」

「三歳……」


 一番下の子も男の子。ようやく僕よりも背が低かった。

 もちろん三歳児に勝てたところで、何も嬉しくはない。


 そういえば、初めてジャンネーラさんに会ったとき、


「あら、かわいい子ね。今いくつ?」

「じゅ、十五歳です」

「え? 十五歳!? 五歳の間違いじゃなくて?」

「五さっ……」


 というやり取りをしたんだった。

 自分の五歳の子供の身長を考えると、僕を五歳児と間違うのも仕方がないよね……うん……。


「ぼく、ジャジャンレだよ。なかよく、してね」


 そして当の五歳児も、どうやら僕のことを同じくらいの年齢と勘違いしたらしい。

 ジャンネーラさんが苦笑して諭す。


「違うわよ、ジャジャンレ。その人はあなたより、ずっとお兄さんなんだから」

「そうなの、ママ?」

「ええ。さっきも話したわよね? あたくしたちジャイアル族は、とても背の高い種族なのよ」


 五人の中での最年長、十一歳のジャンジャが嬉しそうに言った。


「じゃあ、ぼくと同じ年くらいかな!」

「兄ちゃん、さすがにそれはないでしょ。あたしと同じくらいじゃないかなー?」


 九歳のジャンジュラが小バカにしたように笑う。

 僕は恐る恐る告げた。


「えっと……十五歳なんだ。こう見えて」

「「「十五歳!?」」」


 そろって目を丸くされる。


「お兄ちゃんだった……」

「人間って、小さいんだね……」

「でもさっき会った人間のおじさんは、もっと大きかったよね?」


 どうせ僕は人間の中でも小さいよ……。


 どこかに背の低い魔族とかいないかな!?

 一度でいいから、街を歩いていたら自分より小さい人ばかりだった、なんて状況を体験してみたいよ!


 ちなみにジャンネーラさんの子供ということもあって、全員ジャイアル族の同年代と比べても背が高い方らしい。


「そこまで大きな差はないけれどね。あたくしは大人になってからも伸び続けたタイプだから、この子たちもそうなるかもしれないわ」


 大人になっても背が伸びるタイプ!

 僕がめちゃくちゃ憧れるやつだ!


「一人三センチずつでいいから分けてくれないかな……」


 そんなジャイアル族は、当然ながら普通の人を想定して作った施設を利用するのは難しい。

 なので彼ら専用に、ホテルやマンションの一室をカスタマイズしていく必要があるだろう。


「遊園地も、アトラクションによっては乗ることができないものがあるかもしれないです。子供たちだけなら大丈夫だと思いますけど……」

「あたくしはいいわよ。この身体だしね」


 ……縦にも横にも規格外なジャンネーラさんだと、もはや彼女専用のものを作らないとダメな気がする。


少しでも面白いと思っていただけたら、↓の☆で評価してもらえると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

生活無双
12月17日発売!!!
― 新着の感想 ―
巨人専用の施設が必要かな
 村長の謎力だしどらえもんにあるようなくぐると小さくなったりするトンネルが作れるはず!またはなぜか小さく出来る特殊な光を放つライトとか。
高2の時、169.5 ぐらいだったので、よく身長の目安にされたな。 「彼より高ければ、170cm台だ」と。 "余計なお世話だよっ!このブス共"と心の中で返してたw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ