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万能「村づくり」チートでお手軽スローライフ ~村ですが何か?~  作者: 九頭七尾
第五章

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第469話 こんなに激しいの

 魔王に吹き飛ばされ、後方の壁に激突する父上。


「ピパネル、エデル様の回復を! ガイオン、メリベラはやつをエデル様に近づけるな!」


 ネオンが慌てて指示を出すが、自分の役割を理解しているのか、すでに他の四将たちは動いていた。


「はっ、オレたちも参戦するぞ!」

「うふぅん、久しぶりにヒリヒリする戦いができそうねぇん!」


 ラウルとゴリちゃんを筆頭に、みんなが一斉に魔王に躍りかかっていく。


「雑魚どもが」

「「「~~~~っ!?」」」


 魔王が軽く腕を振るうと同時、放出された闘気が津波のようにみんなに襲いかかった。

 まとめて吞み込まれ、こちらに吹き飛ばされてくる。


「うわっ!?」

「村長!」


 僕も巻き込まれそうになったけれど、ノエルくんが目の前に立って防いでくれた。


「ノエルくん、ありがとうっ……でも、前に言った通り、僕のことは守らなくていいから! ノエルくんにはもっと重要な役割があるでしょ!」

「村長……わ、分かった!」


 盾を手に前進するノエルくん。

 魔王は再び闘気を放ってきたけど、それをノエルくんは盾で明後日の方角へと弾き飛ばしてしまった。


「ほう、我が闘気を防ぐか」


 そのノエルくんを文字通り盾にし、セレン、セリウスくん、そしてバルラットさんが魔王に迫った。


「凍りつきなさい! フリージング!」

「風よ、集え! ワールウィンド!」


 セレンの放った猛烈な冷気を、セリウスくんの風がサポートする。

 極寒の旋風が巻き起こり、魔王を渦の中に閉じ込めてしまう。


「無駄だ!」


 魔王は軽々とそれを消し飛ばしてしまったが、その頭上から躍りかかる影。


「うおおおおおっ!!」


 ノエルくんの背中を踏み台にして跳躍していたアレクさんが、落下の勢いも上乗せしながら、大上段から魔王の頭へ剣を振り下ろそうとする。


「無駄だと言っているだろう」


 しかしアレクさんの渾身の一撃を、魔王は片手で受け止めてしまうと、そのまま剣を掴み、アレクさんごと放り投げた。


「ファイアジャベリン」

「貫け」


 そこへハゼナさんが発動した炎の槍と、フィリアさんの放った矢が魔王に迫る。

 だが魔王は炎の槍を片腕で掻き消すと同時、矢をあっさり掴み取ってしまった。


「「はああああああああああっ!!」」


 間髪入れず、気迫の雄叫びと共に魔王に迫ったのはアマゾネスの二人。

 両側から拳と蹴りの連打を魔王に浴びせたが、


「効かぬ」


 まるでそれを意に介することなく、右手でチェリュウさんの拳を、左手でチョレギュさんの足を掴んで放り投げた。

 さらにアカネさん、マリベル女王、バルラットさん、バンバさん、ガンザスさん、カシムが挑むも、やはり魔王に一蹴されてしまう。


「うふっ、アタシ、興奮してきちゃったわぁぁぁんっ!」


 攻撃を浴びていつものようにヒートアップし始めたゴリちゃんが、再び魔王に迫った。

 魔王が闘気の砲弾を放つも、ゴリちゃんは闘気を帯びた拳で、


「どっせええええええええいっ!」


 それを弾き飛ばした。


「なに?」

「イクイクイクイクイクッ……イクわよおおおおおおおおおおんっ!」


 ゴリちゃんの凄まじい猛攻が魔王に襲い掛かる。


「っ……なるほど、人間にしておくには、惜しいパワーだ。だが……到底、我には及ばぬ!」


 だけど魔王も防戦に甘んじることはなかった。

 むしろゴリちゃんの攻撃を浴びながらも、強烈な反撃をお見舞いしていく。


「アアアアンッ、すごいっ……こんなに激しいのっ……初めてよおおおおおんっ!!」


 ドMの本領を発揮して(?)、さらに興奮を強めていくゴリちゃん。

 さすがの魔王もこれには少し戸惑っている様子。


「な、なんて戦いだ……正直、俺たちじゃ割り込めないぞ……」

「巻き込まれるだけでお陀仏であろう」


 バルラットさんとガイさんが息を呑んで呻く中、そんな激戦の中に割って入っていく者たちがいた。


「はっ、楽しそうじゃねぇか! オレも交ぜやがれ!」

「ふん、あの程度で私を倒せたと思ったか」


 ラウルと父上だ。

 さらにそこへノエルくんも突撃する。


 正面から魔王の攻撃をゴリちゃんとノエルくんで受け、ラウルと父上が左右から魔王を挟撃する。


「『剣聖技』が二人に、『拳聖技』と『盾聖技』……っ! 間違いなく人間最強の四人……凄まじい攻撃だ……っ!」

「だがそれとまともにやり合っているなんてっ……さすがは魔王……っ!」

「けど明らかに押してる! 勝てるぞ!」


 ノエルくんのシールドバッシュが魔王の体勢を崩すと、ゴリちゃんの強烈な蹴りが下顎を貫く。

 よろめいた魔王へ、ラウルと父上が容赦ない斬撃をお見舞いする。


「が……っ!」


 魔王が膝を突いた。

 さらに畳みかけようと、四人が猛攻を仕掛ける。


「舐めるなっ! 虫けらどもがあああああああああああっ!!」

「「「~~~~~~~~っ!?」」」


 しかし次の瞬間、魔王が全身から闘気を爆発させると、それが衝撃波となって四人を吹き飛ばしてしまう。


「我はっ……魔王っ……虫けらごときにっ……負けるわけにはいかんのだあああああっ!!」


 身体中の血管が浮き出し、爛々と目を光らせながら絶叫する魔王。

 全身を纏う闘気がさらに強くなり、その怒りに呼応してか、部屋全体が震え始める。


「ま、まだ強くなるってのかよ!?」

「いやっ……いくら何でも、あれはすでに限界を超えている……っ! ダイモン族とはいえ、普通は身体が持たぬぞ!」

「呪いのせいでコントロールが効かなくなっているのやもしれぬ!」


 そのときだった。

 背後から密かに接近していた人影が、魔王の背中に聖水を振りかけたのは。


「……怒りのあまり……周りが、見えなくなっていたな……」


 四将の一人、ピパネルだ。


「っ!? がっ……があああああああっ!?」


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生活無双
12月17日発売!!!
― 新着の感想 ―
聖水が一番効いてるとか… もう危険人物もといショタコンメイド呼んでこいし
 ゴリちゃんが抱きついて口移しするゴリちゃんの聖水大作戦かと思ったがそんなことはなかったぜ(汗)
主人公がモブになってるw
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