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万能「村づくり」チートでお手軽スローライフ ~村ですが何か?~  作者: 九頭七尾
第五章

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第459話 心配するだけ無駄だろ

 魔大陸に上陸した僕たちは、ダークエルフの族長、ビビさんの協力を得ながら、魔王のもとを目指すことになった。


「そして魔王は恐らくこの辺りにいるはずだ」


 ビビさんがあっという間に描き上げた魔大陸の地図。

 それによれば、どうやら大陸のちょうど中央あたりに魔王がいるらしい。


「魔大陸の中心部は、元からダイモン族どもの縄張りになっていた。奇怪な形の岩が密集する奇岩地帯で、そこにやつらの築いた城があるのだ」


 その城が、言わば魔王城ということだろう。


「父上たちは無事かな? あれからこの海岸に戻ってきた様子はないし……」


 ホテルを使用した形跡もなかった。

 今はどのあたりにいるのだろうか。


「はっ、心配するだけ無駄だろ。親父とあいつらのことだ。もしかしたらすでに魔王城の近くまで行ってるかもしれねぇぜ」


 さすがに何の情報もない中で、魔王城に辿り着くのは至難の業だと思うけど……。


「ともかく、途中で合流できるかもしれないし、僕たちも進もう」


 魔大陸に上陸した精鋭部隊を構成するのは、以下の二十人。


 ルーク セレン フィリア セリウス ゴリティアナ ラウル ノエル バルラット バンバ ゴアテ アレク ハゼナ ガイ ディル マリベル カシム ガンザス アカネ チェリュウ チョレギュ


 これにビビさんを加え、全部で二十一人となる。


 ちなみにラウルの副官マリンさんは今回、王国軍に戻っていて不参加だ。

 いつセルティアの王都も魔族に襲われるか分からない中、ラウルと二人そろって長い間不在にしているのはよくないしね。


「マリンさんは頼りになる戦力だったけど、仕方ないね」


 ……代わりに約三名、頼んでないのに参戦している人たちがいたりする。


「カシム、貴様は自分が大罪人であることを忘れてはいやしないだろうな?」

「もちろん忘れちゃいねぇ! むしろだからこそ、だ! オレは自らの罪を償うため、少しでもあなたの力になりてぇんだ!」


 マリベル女王とガンザスさんは良いとして、カシムもまた半ば強引についてきたのだ。

 でももう、いつものことだから仕方ないか……。


「魔王だか何だか知らぬが、悪は拙者の刀で斬り捨ててやるでござるよ!」


 もう一人はアカネさん。

 こちらもいつものことだけど、いつものように足手まといになりそうだ。まだちょっと太ってるし……。


「魔族の中にならっ……あたいに相応しい男がいるかもしれねぇえええええっ!!」


 そして最後はチョレギュさん。

 いや、婚活目的で参加しないでよ……。


 内心で思わず溜息を吐いていると、


「ていうか、ルーク、あなたやる気満々だけど、まさかついてくる気じゃないわよね?」


 セレンの指摘に僕は「え?」となった。


「だって魔大陸の大部分は、ギフトの力が及ばないんでしょ?」

「い、言われてみれば……」


 そうなのだ。

 魔大陸のこの北の端っこだけがギリギリ村の領域内に入っているだけで、魔大陸の大部分は範囲外。


 つまり、ギフトの便利な力はまったく使えないってこと。


「危険だから、あなたは村に戻りなさい」

「ちょっ、ちょっと待ってよ! 確かに力は使えないけど、この身体は影武者だから危険ではないよ!」


 一応、影武者であっても、村の領域の外に出ることは可能なのだ。

 ただし、攻撃されて消えてしまうと、再びその場所に作り出すことはできなくなってしまう。


 また、領域外に出てしまった影武者には、本体の意識を移すこともできなくなる。

 ただ一つだけ裏技があって、実は本体の意識を移した状態で影武者を村の領域内から外に出た場合、再び意識を本体に戻さない限り、ずっとその状態を維持できるのだ。


「だから一緒に行くよ。何ができるってわけじゃないけど……でも、他の影武者との情報共有は可能だから、万一の場合に救援を呼べるのは大きいと思う」


 僕がいれば、もし手詰まりになったときに素早く救援要請ができるのだ。


「もちろん足手まといにはならないつもりだよ。最悪この影武者が消えるだけだから、僕を護ろうとしてくれなくても大丈夫」

「そうは言っても、心理的に見捨てたりはできないわよ」

「はっ、オレは容赦なく見捨てるがな」


 ラウルはそう鼻を鳴らしてから、


「んなどうでもいいことで議論してる時間が惜しい。とっとと行くぞ」


 さっさと一人で先へ進んでいこうとする。


「ま、待ちなさいよっ…………仕方ないわね」


 結果、セレンはしぶしぶ僕の同行を許してくれた。


「ちなみに、ここはひとまず海岸線に沿って進んでいく方がいい」

「っ……もっと早く言いやがれ!」


 ビビさんに指摘され、すでに森の中に足を踏み入れようとしていたラウルが慌てて引き返してくる。


「ノエルくん、そういうわけだから、僕のことは無理に守ってくれようとしなくていいからね」

「村長、それは……」

「自分の身が危ないときは自分の身を優先してってことだよ。君は新婚さんなんだしさ」


 念のためノエルくんにそう言い聞かせておく。

 もちろん他のメンバーたちもだけど、ノエルくんが一番心配だからね。


「チェリュウさんのことも守らなくちゃいけないしね」

「おい、オレはダーリンに守ってもらわなくちゃいけねぇような雑魚じゃねぇ。てめぇと一緒にするんじゃねぇよ、タコ」


 ……なぜかチェリュウさんに怒られた。


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