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宇宙の砂粒に  作者: S
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宇宙の砂粒に

 この宇宙には数えきれないほどの星がある。そして、その数えきれないほどの星の集団がまた、数えきれないほどある。人間ほどの下等生物ではその全てを知ることは到底不可能である。鉄の降ってくる星、ガラスが降ってくる星、ダイヤモンドに覆われている星、など考えられないような星がある。そこは、昼間は大気の温度が1500度、夜になると-730度になるなど地獄のような場所だ。そんな神秘な場所に人間などが介入することは不可能だと考えられていた。しかし、現在2120年、2000年台から急速に文明を発展させてきた人間たちは、何光年という距離を移動できる宇宙船や、どんな温度でも耐えられる宇宙服を開発できるほど発展していた。そんな現在の物語だ。

 今地球はとんでもなく発展した星となっている。人間が過去やっていた仕事はほとんどが、機械やAIが行うようになり、車は空を飛び、人間が過去持っていたスマホもいまや、指輪のようなものに最小化、指先ひとつで目の前にテレビほどの端末を出現させることもできるようになった。そして、どんな病気でも注射ひとつで完治し、飲み薬で癌も消せるようになった。上陸するのは危険でできないにしても、火星や海王星まで位なら、1000万ほどで宇宙旅行も出来るようになった。世界の平均寿命は300才にまで延び、必然的に人間は地球のキャパをオーバー、飽和状態となった。当然、資源は足りなくなり、貯蓄した資源に頼るしかなくなった。石油は50年前に尽き果て、天然ガスもなくなった。発電方法も、火力発電から原子力発電に大幅に移行した。しかし、その資源ももう少しでつきようとしている。そこで、国連会議で各国の代表者は、1つの案を決定した。それは、「宇宙の色々な星から、資源を回収してくる」、という案であった。

 ワシントンのNASAの本社は、早速宇宙船をロケットに搭載し、打ち上げた。轟く歓声、人類の希望をのせて、ロケットはマッピングで映された広告でいっぱいの空に消えていった。そして半年後、宇宙船は無事に目的の天然ガスに包み込まれた星、HD189773-Bに到着、上陸した。宇宙船は煙をあげグミのような地面に着陸した。宇宙船から、隊長が安全確認のため一番に外に出た。目の前には一面が海のような地面に、周りを覆う水色のガス、サファイアのような鉱石が宇宙船の正面のライトに反射し、見たことの無い光景の余りの美しさに、隊長の瞳から無意識に出た彼らも、目の前の青を反射した。

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