なにか轢いたっ!? はず、だった……
休日の夕方、Aさんが家に帰ろうと運転していたときのこと。
そろそろ家に着くというときだった。
とある小道に入った途端、メキョメキョメキョっ!! ボキンっ!! と、大きな音が車内に響いた。なにか金属が折れ曲がるような凄い音と、なにかを轢いた感触だったそうだ。
気を付けて運転していたのに、おそらくは自転車かキックボードのようなものが倒れていて、それを轢いてしまったのだと思い、Aさんはすぐに車を止めて確認するために外へ出た。
すると、そこにはなにも無かった。
予想していた自転車やキックボード。なんらかの金属、鉄パイプなども、なにもない。
近くに人がいたため、Aさんは自分がなにかを轢いたのではないか? と質問したが、通り掛かりの人は、Aさんの車はなにも轢いていないと、困惑したように答えたそうだ。
絶対になにかを轢いた音と感触があったのに……と、Aさんは釈然としないながらも家に帰り、タイヤを確認したがパンクなどはしておらず、車に傷も付いてなかったそうだ。
少し安心したが、意味がわからない出来事だったと、今も首を傾げている。
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