設定資料2:クラス(属性)
クラス(属性)の設定になります。
『クラス』とは、その人が得意とする分野を示すものであり、クラス=職業、という意味ではありません。あくまで自分の得意分野を示す呼称となります。
また、クラスは当人が「俺は魔術師だ」と認知した時点で決定します。教育と法の支配が進むエストリア帝国においては、特に危険を伴う「魔術師」のみ認定試験制度がありますが、これとて認定試験に落ちた人でも「自分は魔術師である」と名乗れば、クラス=魔術師、となります。(尤も帝国でそれが公になると法律によって罰を課せられますが・・・)
言った者勝ち的なところもあるので、そういう意味では、ひとりがふたつのクラスを持つことも理論的には可能ですが、ひとつのクラスを習得するのに多大な労力が必要ですので、そんな事を豪語する者は殆どいません。
★魔術師:
魔法を使う人を指す。
詠唱を行って、魔力を練り、魔素に働きかけて『事象改変』と呼ばれる超常現象を発動する事、それが魔法の技術を熟す、という意味で『魔術師』と名乗っている。
エストリア帝国では適性試験に合格した者が『魔術師』を名乗る資格ある。適性試験自体はいつでも受けられるが、中等学校の時に受けるのが一般的。
各属性に特化した魔術師については、次のように分類することもある。
・火炎魔術師
・風魔術師
・水魔術師
・土魔術師
・雷魔術師
など
★大魔導士:
偉大な魔術師に与えられる称号。
明確な規定はないが、誰もが認める実力と実績がある老練の魔術師に与えられる名誉号。
エストリア帝国では、時の帝皇の承認を得て使うことができる称号であり、この称号を持つことで宮廷魔術師長や有名魔法学校の校長・学長に選出されることが多い。
★神聖魔法使い:
神の加護を使う魔法使いを示しており、修道僧も同義語である。
各宗教団体に属し、信奉する神によって更に細かい宗派に分かれる。
魔術師との違いは、魔力を注ぐ行程が、詠唱ではなく、神への信奉が根本にあることだ。
魔術師の技と比較して治癒系の魔法が得意であり、十倍以上の効果があるものもある。
また、『修道僧』は刃の付いていない武器の使用を好む(諸説あり)
★格闘魔術師:
稀有な存在だが、魔術師と格闘士を融合した戦闘スタイルの持ち主。
魔法は自分の身体能力向上に利用したり、対戦相手に余剰魔力を注入する事で内部から破壊したりすることも可能。
★召喚士:
様々な者を召喚する事に長けた魔術師。
作中のグリーナ大魔導士は召喚士としての才能もある。
★精霊魔法使い:
精霊(自然に近い神)の力を借りる魔法使いを示す。
エルフやドワーフなど先天的に精霊の存在を感じられる種族に使い手は多いが、エストリア帝国では廃れた存在でもある。
★死霊使い:
闇の魔法に長け、死者及び死霊を使う魔術師を『死霊使い』と呼ぶこともある。
魔族など先天的に闇や死霊の存在を感じられる種族に使い手は多いが、忌み嫌われた存在でもあり、エストリア帝国では廃れた存在でもある。
★魔法使い:
上記魔法使いの総称を示すが、エストリア帝国では出来損ないの魔術師(適性試験に落ちた人)を示す場合もあり、侮蔑の意味もある。
★剣術士:
剣の使い手。両手剣を良く使うが、アクトの様に片手剣を使う者もいる。
★戦士:
パワーファイター寄りの剣術士を示す。剣だけではなく斧や槍など重量系の武器を得意とするが、剣術士と大きく違いがある訳ではない。
★魔法戦士:
剣と魔法の良いところ取りをするスタイルを魔法戦士と呼ぶ。
片手剣を良く使うのは、もう片方で魔法を使うためである。何故か『魔法剣士』とは言わないが、もしそう言ったとしても区別は無い。
★格闘士:
組み手や投げ、殴打などの体術を得意とする戦闘スタイルを格闘士と呼ぶ。
★無所属修道士:
神聖魔法使い/修道僧とほぼ同じだが、宗教集団に入っていない者の事を指す。
癒しの魔法も使えるが、神を信奉しないため、信仰も弱く、神聖魔法の威力も弱い。
武器は刃の付いていないものを好むが、刃が付いている武器も使えない訳ではない。