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ラフレスタの白魔女(改訂版)  作者: 龍泉 武
第一章 学園都市ラフレスタ
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第十一話 ロイ隊長の日記

 帝国歴一○○七年七月一日

 

 私はロイ。

 今日、念願のラフレスタ領ランガス村の警備隊に入隊する事ができた。

 これで俺も今日から故郷を守る英雄の仲間入りだぜ。

 本当は中等学校を卒業してすぐに入隊したかったんだが、入隊試験には受からなかった。

 俺は力ならば誰にも負けない自信はあったが、頭を使うテストは得意じゃない。

 それでも三年という時間をかけてようやく試験をパスできた。

 今年、十八歳にて遅咲き警備隊員という英雄の誕生だ。

 親父はとても喜んでくれた。

 そして俺に日記をつける事を薦めやがった。

 書くのは苦手なのに、畜生め。

 でも、あんなに喜んだ親父を見たのは初めてだったので、しょうがないから書いてやろうじゃないか。

 いつまで続く事かな?

 

 

 七月七日

 

 本日、先輩として紹介された中にエリックの奴がいやがった。

 奴は中等学校で同級生だったが、その時から嫌な奴だった。

 奴は俺とは違い、中等学校を卒業してすぐに警備隊に入れた。

 腕っぷしや、根性は腐っていやがったが、頭だけは良かったんだな。

 学校ではそんなに成績良かった方じゃなかったけどな・・・

 エリックの奴は今日会った時、更に嫌な奴になっていた。

 妙に先輩風を吹かすし、後輩をいびりやがる。

 そして、俺を見つけるやいなや、嘲りと見下した態度。

 あー本当に我慢ならねえ。

 これが縦社会ってやつか? 俺はここでやってけるのか不安だ。

 

 

 八月三十日

 

 今日もエリックの奴は俺や同輩達をイビリやがる。

 本当に嫌な奴だ。

 ちょっとした失敗を見つけては難癖をつけてくる。

 細かくて陰険で執念深い奴だが、あれで何故か上司には気に入られている。

 その上、彼女もいるし、金も持っている。

 まったく俺とはすべてが正反対。

 くっそー、俺は英雄になりたいのに、こんなところで腐りかけている。

 本当に最悪。

 あー、世の中不公平だ。

 

 

 十一月三日

 

 今日、村の外れでひとりの女性を助けた。

 女性の名はシエクタ。

 この村一の美人で俺の同級生でもあり、エリックの奴の彼女だったりする。

 彼女は口から血を流して顔が腫れて、そして、泣いていた。

 理由を聞こうとしたが、はじめは何かに恐れてなかなか教えてくれない。

 様子も只事じゃなかったので、粘り強く聞いてみたら、ようやく本当の事を教えてくれた。

 どうやら彼女は好きでエリックの奴と付き合っているんじゃないらしい。

 何やら彼女の親の弱みをエリックに握られているらしく、脅されて付き合っているようだ。

 今日も付き合って半年だからとキスやそれ以上のものをエリックから求められたらしい。

 当然、彼女は拒否するが、その結果が暴力と更なる脅しだった。

 なんとか彼女の力に成れないものか?

 

 

 十二月一日

 

 なんだか最近盗賊が多い。

 酷い時は一日三人も捕まえる。

 こんな辺ぴな村に・・・何故だ?

 俺は解らないが、大都市とかでは景気が悪いのか?

 もっと世の中の事を勉強しないといけないな。

 


 十二月二十日

 

 盗賊の多い原因が解った。

 そして、そればかりか、シエクタとその親父さんが何で脅されているか。

 何故、エリックが上司やこの村の偉いさん達に気に入られていたのかも解ってしまった。

 数日前に逮捕して収監した盗賊が釈放された事に始まる。

 証拠不十分で釈放になったようだが、納得のいかなかった俺は釈放された盗賊の後をこっそりと尾行したんだ。

 そして、盗賊のアジトで誰が黒幕なのか知っちまった。

 黒幕の正体はウェイルズ、このランガス村の副村長だ。

 どうやらウェイルズは危険な薬物の取引で富を得ているらしい。

 この薬物が結構やばい物らしく、一度手にすると止められない危険なやつだ。

 薬物は砂漠の国で作られているらしいが、そこからエストリア帝国の帝都へ運ぶため、このランガス村を中継地として提供されているらしい。

 そして、薬物の取引を嫌々に手伝わされているのがシエクタの親父さんらしい事も解った。

 親父さんはこの仕事を辞めたがっているようだったが、エリックの野郎がこの事を世間にバラすと脅しているらしい。

 実はエリックもウェイルズとグルだった。

 奴は自分が警備隊の立場を利用して、ウェイルズの手伝いや、ウェイルズの手下となっている盗賊達をフォローする役だったようだ。

 どおりでピンときたぜ、何故、奴がこの村の上役に気に入られていたかが!

 みんなグルだったって訳だ。

 シエクタもエリックの野郎に騙されて脅され、言いなりになっている。

 あんな可愛くて優しい子を・・・許せねえ!

 あいつらの話によると、今日でかい取引があるそうだ。

 この取引を契機に村を乗っ取るとか言っていた。

 その前に俺はこいつらを捕まえて叩きのめしたいと考えている。

 今日は、偶々人材交流でラフレスタ領の中央州都から来た警備隊の連中も来ている。

 彼らならば、まだウェイルズ達に買収されていない可能性も高い。

 話を聞いてくれるかどうかは解らないけどな・・・

 しかし、俺はもう行く。

 もし、俺が失敗して死んだなら、誰かがこの日記を見つけて、真実を知って欲しい。

 そして、シエクタの事も助けてやってくれ。

 以上だ。

 

 

 十二月二十一日

 

 昨日から全然寝ていないが、まだ、興奮が冷めやらない。

 昨日、決死の覚悟でウェイルズ達の取引現場を押さえに行った。

 そして、結果的に悪党共を全員捕まえた。

 駄目元で相談したラフレスタの警備隊達が、話の解るヤツらで良かった。

 しかも、彼らの中にラフレスタ警備隊総隊長の貴族の息子がいたのが更に幸運だった。

 正義感の強い彼は俺の訴えを真摯に聞いてくれたし、信用もしてくれた。

 おかげで現場に押し入った際、ウェイルズ達は自身の権力で証拠を握り潰そうとしたが、警備隊総監の息子に現場を見られている事から言い逃れもできない。

 あの落胆した顔は見ものだったぜ。

 いい気味だね。

 そして、エリックの野郎は取引の場にはおらず、別のところに居た。

 奴は中々関係が進まないシエクタの事に業を煮やして、彼女を呼びつけて強引に事を運ばせようとしていた。

 奴の場所をならず者達から聞き出した俺は現場へと急行し、奴が彼女の純潔を奪う寸前に間に合った。

 獣のように襲いかかる最中のエリックの野郎を張り倒して、股間を思いっ切り蹴っ飛ばしてやった。

 奴は絶叫をあげて吹き飛ばされ、壁を突き破って隣の部屋まで吹き飛んだ。

 泡を吹いて気絶したが、死んではいないだろう。

 尤もアレが二度と使えるかどうかは解らないがな・・・

 その後、助けたシエクタが半裸のまま俺に抱き着いてきたのに俺はグッときちまった。

 あの時はものすごく彼女を自分のモノにしたくなるが、我慢するために俺の全気力を総動員したぜ。

 とりあえず、彼女を介抱して落ち着かせ、家へと送り届けて、ようやく今に至る。

 警備隊総監の息子からは、もう休んでよいと言われたが、今日はまだまだ興奮が収まらない。

 俺は本当に英雄になれたんだ。

 警備隊の仕事をやっていて良かったと思う。

 

 

 十二月二十二日

 

 村中に昨日の事件の事が知れ渡った。

 小さい村なので、噂話が広まるのは早い。

 村の人々は俺の行動を褒め称えてくれて『英雄』と呼んでくれる。

 褒めてくれる。

 しかし、俺には空虚な響きに聞こえて全然嬉しくない。

 何故ならば、シエクタの両親が薬物取引の罪で投獄されてしまったからだ。

 良くて十年投獄の刑、悪くて終身まで強制労働の刑になるようだ。

 俺は彼らが嫌々取引されていた事と無罪を訴えたが、警備隊総監貴族の息子は「そう簡単にはいかない」と聞き入れて貰えなかった。

 彼曰く「例え嫌々でも悪事に加担してしまった事は罪」なのだそうだ。

 「彼が流した薬でどこかの誰かが苦しんでいる。その罪を見過ごす訳にはいかないだろ」とな。

 けっ、正義の坊ちゃんめ!

 俺も浅はかだった・・・

 こんな事ならシエクタや親父さん達にエリックから騙されている事だけを伝えればよかったんじゃないか。

 俺もこんな結末を望んでいたわけじゃない。

 確かに俺は村や警備隊の為に素晴らしい事をやったかも知れん。

 しかし、シエクタやその家族の幸せを奪ったのは誰だ。

 もちろん、悪い奴らに一番の責任はあるが、こんな結果になったのは俺にも責任の一端があるんじゃないのか。

 そんな自問自答を繰り返し、答えがまだ見つけられそうにない。

 俺はどの面さげてシエクタと顔を合わせたらいいかが解らない。

 今日も眠れなくなりそうだ・・・


 

 帝国歴一○○八年一月一日

 

 いろいろ塞ぎがちな数日だったが、今日は意を決して、シエクタに会って謝った。

 いろんな事について彼女と話したが、結局、彼女は俺の事を許してくれた。

 元よりシエクタは俺の事を感謝こそすれど、恨んでなどいなかったと言う。

 嬉しかった。

 救われた気分になった。

 今日から俺はシエクタを助ける事にする。

 小さな村なので彼女の両親の投獄の話はすぐに広まっていた。

 彼女や両親の残した商会への風当たりも強くなり、生きていくのが大変になったとも言っていた。

 なので、俺は彼女を一生助ける。

 それが俺の責任の取り方だ。

 

 

 二月十日

 

 日記を読み返すと「俺は彼女を一生助ける」と恥ずかしい事を書いていたようだったが、今日、それが名実ともに現実になった。

 あれからシエクタは残された商会を必死に切り盛りしていたが、従業員の離反や村での噂話が元で取引が激減して、だんだんと店の規模は小さくなっていた。

 その上、投獄中の彼女の両親が病にかかり、亡くなってしまったようだ。

 悲嘆にくれる彼女だが、親戚連中も薄情なもので、誰も助けてくれなかったらしい。

 金の切れ目は縁の切れ目とは、まさにこの事なのだろう。

 誰しも自分の事で精一杯なのだ。

 彼らを恨むのも難しいのかも知れない。

 そんなこんなで彼女と話合った結果、俺たちは二人で暮らしていく事にした。

 俺は彼女に対する罪の意識もまだあるが、それ以上に俺は彼女の事が好きになってしまった。

 彼女と喋っているだけで毎日が幸せな気持ちになるし、触れ合えばそれ以上の気持ちにもなる。

 シエクタも同じだったようで、エリックに襲われているときに助けに来た俺の事が、彼女にとって白馬の王子様に見えたのが切掛けらしい。

 そういうわけで俺とシエクタは今日結婚する。

 彼女は罪を負った商会の娘という印象から、周りからはあまり祝福されないが、まぁ、彼女だけを幸せにすれば、俺はそれでいいと思う。

 

 

 二月二十日

 

 結婚して間もないというのに、今日、俺に配属辞令が下った。

 なんと、このラフレスタ地方の州都である城壁都市ラフレスタへの警備隊の異動辞令だ。

 別名「学園都市フラレスタ」と言われる都会だ。

 どうやら、あの警備隊総隊長の貴族の息子からの推薦らしい。

 シエクタとも相談したが、彼女は俺についてくるそうだ。

 彼女としても悪い噂が蔓延するランガス村では暮らし難いのだろう。

 いい機会だ。

 俺達はすっかり居心地と悪くなったこの村を出て、ラフレスタに移り住むのも悪くないと思っている。

 

 

 四月二日

 

 ラフレスタに住み始めて約一ヶ月。

 この街は何もかもが新しくて刺激的だ。

 シエクタも環境が変わった事が影響しているのか、とても機嫌の良い日々が続いている。

 そして、シエクタから妊娠した事を伝えられたのも驚きだったし、俺のやる気を最大限にしてくれる。

 職場にもだいぶ慣れてきたが、人が多く、上下関係も厳しいし、事件も多くて毎日が忙しい。

 充実していると言えばそうなのかもしれないが、愛する妻とこれから生まれてくる子供のために、頑張って働くぞ、俺は!

 

 

 十一月一日

 

 今日の朝、娘が誕生した。

 名前は「ライラ」。

 シエクタがつけたのだが、いい名前だ。

 将来はシエクタに似て美人になるな。

 この子のためにも頑張って働くぞ!

 

 

 帝国歴一○一五年 五月十六日

 

 今日辞令が下りて、俺はラフレスタ領警備隊第二部隊の隊長になった。

 ラフレスタに移り住んで七年の歳月が流れ、普段からの俺の頑張りを認めてくれた結果だと言いたいところだが、本当のところは上役の政治的な駆け引きの結果、零れて得られたようなポストだった。

 例の警察隊総隊長の貴族の息子が家督を継ぎ、本人が警備隊総隊長になった事も影響しているのだろう。

 彼の政治基盤を盤石にするために、その息がかかったシンパ達を重要ポストに就つけたのだ。

 俺も一応、彼の一派として扱われているし、その結果、このラフレスタ警備隊第二部隊隊長というポストが与えられた訳だ。

 まあ、悪い話ではない。

 ある程度の事は自分の裁量で仕事ができるし、給料だって悪くないからな。

 娘が大きくなってきたので家を買うのも良いだろう。

 小さな家だったら問題なく買える筈だ。

 子供はすごく可愛いし、な。

 しかし、最近、嫁さんがすごく強くなった。

 俺でも勝てない程、怒るときもある。

 今日はこの後に隊長就任祝いで部下と飲みに行くことになっているが、嫁の怒りを買わないよう程々にしておこう。

 

 

 帝国歴一○二○年 六月二日

 

 俺がラフレスタに住み始めてから十二年目になるが、最近、月光の狼という賊がラフレスタで活発化しつつある。

 彼らは普通の盗賊ではなく、怪しい噂のある金持ちしか襲撃しない。

 しかも、教会や役所の前に金品をポンと落として、事実上の寄付をする。

 所謂、『義賊』と言う奴だ。

 彼らを応援する市民もいるが、我々としては義賊だろうと何だろうと法を犯す者は許しておけない。

 まぁ、捕まえた際に情状酌量は聞いてやっても良いが、な。

 

 

 帝国歴一○二一年 八月三十日

 

 今日は不思議な事件が起こった。

 『月光の狼』が暴れていると通報があり、街の北側の丘に駆け付けたが、一足遅く、そこに彼らは居なかった。

 代わりと言っては何だが、そこにはラフレスタの豪商ルバッタ商会の会長がいて、足を魔法で打ち抜かれて動けない状態になっていた。

 デブった老体は、豚のようで、その姿を見た俺が少しニヤついてしまったのは秘密だったりする。

 こいつは嫌いな奴だが、ラフレスタに多額の納税をしているらしく、上の連中にはウケが良い。

 まったく、世の中には金が好きな連中が多すぎるんだよな。

 しょうがなしにルバッタ会長を介抱して話を聞けば、何だか様子が変だ。

 いつも偉そうにしていたこの老害の爺さんは今回はやけに素直で調書に協力してくれる。

 どんなに自分に都合の悪い事を聞いても喋る、喋る。

 自分で口を塞ごうとしても喋るから余計に面白い姿だった。

 お陰でこいつが「月光の狼」と「白魔女」って奴にやられたのが解った。

 「白魔女」という名を初めて聞くが、仮面で顔を隠した美人の魔術師らしい。

 仮面で顔を隠しているのに美人って解る訳がないだろ!

 何、言ってんだ、この耄碌ジジイめが!

 まぁ、こいつをしょっぴくにはいい機会であることに違わない。

 今日のところは白魔女という謎の女魔術師と月光の狼には感謝しておこう。

 

 

 帝国歴一○二二年 四月十五日

 

 今年で俺は三十一歳になるが、この警備隊の隊長職もだいぶ板についてきたと思う。

 頼れる部下も多いし、それなりに街の治安維持にも貢献しているしなぁ。

 そんな俺の元にラフレスタ高等騎士学校から実習生を三名迎える事になった。

 高等騎士学校からの実習生がうちに来る事は珍しい。

 あいつらは甘ちゃんらしい。

 俺から言わせれば、貴族の子女なんて軟弱な坊ちゃん・嬢ちゃんの一言に尽きる。

 こんな奴らが騎士になるなんて、この国の未来は大丈夫なんだろうか? と言いたいぐらいだ。

 俺のところで受け持つのは初めてだが、みっちりと鍛えてやろう。

 そう思っていたが、これが良い意味で期待を裏切られた。

 昨日と今日でまだ二日間だが、うちに来た実習生は実力・体力・根性伴にある奴らだった。

 そして、何より礼儀正しく、正義感もあり、低姿勢だったのが気に入った。

 まるで若い事の俺のようだな? ってさっき嫁に話たら、鼻で笑いやがった。

 おかしい。

 昔は俺の事をなんでも褒めてくれていたのに。

 ん!?話が逸れたな。

 とにかく、実習生のアクト。

 彼には期待したいし、うちでいろいろと学んで欲しいものだ。

 

 

 五月三日

 

 今日、うちの隊と『月光の狼』がぶつかった。

 俺は情けない事に初戦で奴らに投げられて壁に激突してリタイアさせらちまった。

 本当になんて力だ。

 アレは人が出せる力じゃないぞ。

 絶対、腕力を底上げする魔道具とかを使ってやがる。

 どうやら「月光の狼」は魔道具を駆使する窃盗集団って噂は本当のようだ。

 それに、ついに出やがった白魔女が!

 しかし、俺の部下達は眠り魔法であっさりと全滅してしまったらしい。

 らしい、と言うのは俺も既に気絶していたから、何も覚えていない。

 まったく以て面目ないが、部下達もショックを受けている。

 そして、唯一アクトだけは白魔女の魔法に対抗できたらしい。

 後ほど、そのアクトから聞いた容姿の特徴から、奴が白魔女にほぼ間違いない事が解った。

 しかも美人だったそうだ。

 くっそー、俺もその姿を拝みたかったぜ。

 おっと、嫁にばれるとまたヤバい・・・

 白魔女め、次に会った時は絶対眠りの魔法に耐えてやるからな。

 俺も部下達も明日から鍛え直す。

 今宵は地獄の訓練メニューでも考えるか。

 

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