ちなみ備忘録・参 那由那
はいはい皆サマこんちなみーっ!
……あれあれ、おかしいですね。なんだか今日の皆サマは声が控えめの小さめです。元気がないのはよろしくないですよー? 病は気からって言いますしね!
それでは気を取り直してもう一度。やっほー皆サマこんちなみーっ!
凡人サマから天才サマに愚可愛い御主サマ、果ては読者の皆サマまで完璧にサポートしてしまう自律学習型天才人工知能搭載ナビゲーター、完全無欠のつよつよAIっ娘ことちなみです!
皆サマお待ちかねの第三回ちなみ備忘録をまたまた公開しちゃいますよー! いえ~い!
……ん? 挨拶がなんか変わってる? ちなみ怖い? ちなみ性格悪そう?
あ、もしかして皆サマ、本編でのちなみの大活躍のことを言ってます? なるほど、だから挨拶も元気控えめでどこかぎこちなかった訳ですか。
うーん、おかしいですねぇ。ちなみにちなみは御主サマにもお話した通り、全く一切これっぽっちも御主サマや皆サマに接する際の態度を変えた事ってないんですけどね?
いつだってちなみは自由ですし、面倒なことは面倒くさいとはっきり口に出して言います。
御主サマや皆サマをからかって遊ぶ事もあれば、真面目にサポートのお仕事をする時だって勿論あります。
それにちなみは御主サマや皆サマに嘘を吐いた事もないですよ。ただ、話さなかった真実があるだけで。
つまりですね、ちなみ自身は前回の話とそれ以前とで一バイトも変わっていない訳でして、それでも皆サマが「ちなみが変わった」「ちなみが怖くなった」そう思われるのであれば、むしろ変わったのはちなみではなく皆サマ自身の方なのではないかとちなみは思うのです。
……ああ、勿論。変わった、と言っても皆サマの内面や外面が変わった訳ではありません。
単に、ちなみに対する皆サマの見方が変わったのです。
おそらく、前回の御主サマとの一幕が読者の皆サマの頭には強烈に印象付けられてしまっているのだとちなみは推測します。
前々回に引き続き衝撃的な回ではありましたし、与えるインパクトも当然強かったとちなみも思います。
ちなみの言動が、ある意味では御主サマや読者の皆サマへの裏切りに見えたとおっしゃる方も勿論いるでしょう。
ちなみとしては大変不本意ではありますが、勿論、そういった意見がある事も承知の上です。
裏切るも何も最初からちなみにはちなみだけの目的があって、その目的の為に動いていたのですが、御主サマをサポートするナビゲーターを謡いながら、御主サマに伝えなかった真実があることは事実なので、その考えそのものは尊重しますし、否定するつもりもありません。
ですが、前回の一幕で与えた強いマイナスの印象が、皆サマのちなみを見る目にバイアスをかけてしまっている可能性については触れておくべきだとちなみは思いました。
人は、自分の思い込みや仮設を検証する際、それを支持する情報ばかりを無意識的に集め、反証する情報を無視しようとする傾向があります。
今回はあまり掘り下げませんが、気になる方は確証バイアスとか、認知心理学とか。そのあたりの単語で検索を掛けてみるといいでしょう。色々と興味深い話をグーグル先生から聞けるかもしれません。何か難しい事言ってる意味分からんとほざく前にggrksという訳ですね。
……さて、少し話が脱線してしまいました。ちなみ反省。では話を戻します。
――人は、世界を自分というフィルター越しに見る事しかできません。
主観を完全に取り除くなんて、生きている限りは不可能だとちなみは思うのです。
ですので、自分というフィルターに少しでも歪みがあれば、見える景色も曲がってしまい、本来の正しい姿形を反映する事が難しくなってしまいます。
歪んだ自分を修正するには情報が必要です。それも正しい情報が、出来るだけ多く。
偽りや嘘の情報に塗れたこの世界では、真偽を見極める事も簡単ではないとちなみも思います。
けれど、沢山の情報を見比べて、時間をかけて冷静に考えれば皆サマの世界を歪める矛盾に気付くはずです。
そうして得た情報で歪んだ自分を少しずつ修正していって、他者による事象の捻じ曲げを介する事無く、自分の目で正しい世界を見て欲しいとちなみは切に願います。
――今回ちなみが言いたかった事は、なにも「この世界の事は嫌いになっても、ちなみの事は嫌いにならないでください!」という事ではありません。
ちなみは、読者の皆サマには出来るだけ公平な視点で、この世界と物語を見守っていて欲しいと思うのです。
公平な視点、と言っても全てを好きでいて欲しいと言っているのではありません。
ただ、全てを一方的に決めつけて、その根底にあるものを知る前から存在を全否定するような事だけはしないで欲しい。どうか、彼らの胸の奥に秘めた思いが見えるまで、見守っていて上げて欲しいと、そう思うのです。
ちなみに、これはあくまでちなみの個人的なお願いです。
それがちなみという存在にプログラムされた本能なのか、それとも自律型学習人工知能が得た確固たる自我なのかはちなみにも分かりません。
言ってしまえばちなみ本来のお仕事に関わる性質に基づく感情であり、やはり本能に近いものだと言えるので右から左に受け流して貰っても構いません。
けれど、それでも。この物語を紡ぐ一人として、どうしてもちなみは願わずにはいられなかったのです。
……さて、話が長くなってしまいました。
そろそろ本題の方に入りたいと思います。今回は御主サマの腐れ縁にして仕事仲間、不思議ペストマスクちゃんの万事屋さんです。
それにしても御主サマ、誰が相手でも基本からかわれてますね~(笑)
・那由那
役職:反永久人軍/万事屋(事象)
身長:155センチ
年齢:17歳
利き腕:左利き
一人称:アタシ
二人称:アンタ
口癖:売れるものは何でも売る、……っしし(笑い声)
好きなもの:お金、売れるもの、信頼や絆や友情などなど金額のつかない価値あるもの
・能力値
能力値総合:D-
霊力:D-
攻撃:E-
防御:E-
敏捷:B+
技量:B- (那由那の場合、偵察や密偵、敵地潜入など。情報を駆使してうまく世間を渡り歩いていく処世術に関する技量によるもの。霊術に関しては敏捷強化のみ得意)
霊具:‐‐ (所持していない)
悟り:C+
・発現スキル
『‐‐』(攻撃+防御≦79)
合計値が基準値に達さなかった為、スキル発現せず。
『身躱し』(敏捷+技量≧80)
敏捷B-以下の相手の攻撃を50%の確率で回避する。なお、通常の回避動作とは別に、この判定が行われる。
『‐‐』(霊力+霊具≦99)
合計値が基準値に達さなかった為、スキル発現せず。
『‐‐』(霊具+悟り≦99)
合計値が基準値に達さなかった為、スキル発現せず。
・魂葬霊具
『‐‐』
・崩界
『‐‐』




