出会いはいつも突然に
「リ…… リカちゃん!俺と付き合ってください!!」
「ごめんなさい。その気持ちには答えられないわ。」
「そんなっ…」驚きと悲しみが混ざり合い、僕は膝から崩れ落ちた。
「嫌だよ……嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!「お兄ちゃんうるさーーい!!!!朝から大声出したら近所に迷惑だよ?」
目を開けると、そこにはピンクのパジャマを着た妹の絢音がいた。リカちゃんより可愛くない妹に起こされてしまった。
「今は土曜の夜じゃないか、、ゆっくりとゲームをさせてくれよ」
「もう朝なんですよ、お兄ちゃん!!」
枕元にあるスマートフォンの時間見るとAM8時30分。そしてつけ放しになったテレビゲームと床に落とされたコントローラ。僕はギャルゲをしながらフラれたショックで眠ってしまった。そしてよりにもよって妹の絢音に、リカちゃんにフラれるその画面を見られてしまったのだ。
「そ、それより。うるさくはしてないだろう?お兄ちゃんは寝てたわけだし?」
「でもアヤには『リカちゃーん!!』というお兄ちゃんの声かしっかりとききt「あぁっ!8時半だ!美少女戦士見ないと!」
「お兄ちゃん!話はまだ……」
僕は絢音から逃げるようにして部屋から逃げ出した。まずい、まずいぞ。このままでは兄の威厳がなくなってしまう。
そうしてリビングへと駆け込んだ僕は、朝から美少女戦士を観賞しながら物思いにふけっていた。
「どうして…?」