リベンジゲーム 1-1 [現実]
7月14日、今日も私はいつものバスに乗り、いつもの電車に乗り、いつもの道で学校へいき、いつもの勉強をし、そして、いつもの帰り道。歩いていると気づけば例の木の場所へ来ていた。あれは幻覚だったのか・・・。そう私は疑う。そして林に足を入れようとするが私は躊躇った。あのときは行けたが、この林は広い。迷う可能性だってある。だが、私は勇気を振り絞り林の中を一歩、二歩と進んだ。段々暗くなってくる周り。いつしか、どこだかわからないところへと来た。
「あれ・・・帰り道どっちだっけ・・・・・?」
等々わからなくなってしまった。
歩いて数時間。目の前がボヤける最中、無意識に歩を進めていた。すると目の前に何かが見えた。一人の女性だろうか?
助かった!と思い、声を掛けようとする。だが近づいた途端、その女性は走って逃げてしまった。訳もわからず、私はその女性を走って追いかける。
はぁはぁ・・・・走ること数分、かなり走って疲れはてていた。
「ま、待って・・・」
と言ってもその女性は止まらない。誰だか知らない女性を追いかける自分もあれなんだが。なぜ逃げるのか、知りたかった。
さすがに不気味だったが、その女性を追った。すると、
目の前には以前みた光る木があった。
「ここは・・・・」
やはり以前みたのは紛れもない、現実だったようだ。
だが、ここに来るといつも睡魔が私を襲う。
あくびをするが、我慢する。この瞬間。この場面を目に焼き付けておきたかったからだ。
すると木の端から、私が追いかけていた女性が出てきた。その女性の顔をよくみると・・・
父が遺した、写真に写っている女性ににていた。
だが、背をみると完全に子供だ。あのときはボヤけていたが、今は鮮明に見える。
「どうしたの?まい・・・・」
迷子か聞こうとした途端、立ち眩みがし、その場で倒れこんだ。そのまま睡魔に身を任せた。