『ここは最初の村です。』
『ここは最初の村です。』
(俺はとあるRPGゲーム「でここは最初の村です」。という仕事をしている。ジェンだ。ちなみにこのかっこはこころの声だ。)
『ここは最初の村です。』
『ここは最初の村です。』
『ここは最初の村です。』
(何回も言わせんなしつこい。たまにこういう迷惑な冒険者もいるけど最初のうちだけだ。)
『…』
(大方こういう風に何にもしゃべらない。)
『…』
(あっ!勇者がいまから城へ行くみたいだぞ!『城はまっすぐ進んだ所です』と言った兵士の声が聞こえる。
『…』
(勇者が城へ行ったぞ。中の様子はわからないな)
『…』
(勇者がでてきたようだ。)
『ここは最初の村です。』
(勇者が声を掛けてくれた!というか装備しょぼいな~王様もっといい装備あげろよ)
『…』
(勇者が帰ってきた。装備はこれでいいですか→はいと言った声が聞こえる。装備を充分に備えてからいくタイプのようだ。)
『…』
(そのあと勇者は宿に泊まったそうだ。昼も夜も立ってるだけの俺からしたら超羨ましいな~)
ゲーム世界10時間後
『…』
(あ~最近勇者返って来ないな。元気にしているかな~噂ではここにいた頃とは違い、だいぶ強くなっているとの事だが。)
ゲーム世界20時間後
『…』
(噂に聞いたところ…もうすぐ魔王戦だそうだ。がんばれ!)
『…』
(負けてしまったらしい一度倒したと思ったらまた復活するシステムを知らなかったみたい。)
『…』
(また再挑戦をするとの事だ。)
『…』
(…どうやら遂に魔王を倒したらしい。この世界にも平和が訪れる。ちなみに言葉も『魔王をたおしてくれてありがとう。』に変わったんだぜ。)
『…』
(あっ魔王を倒した勇者が来てくれたぞ。…あの頃のように声を掛けては…くれないか。)
リアル世界1年後
『…』
(飽きちゃったのかな。活躍している様子が聞かないな)
リアル世界10年後
『…』
(あああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
限界だー限界なんだーーーーーー10年間も話しかけられないああああああああ・・・・・)
リアル世界20年後
『…』
(ゴ、ホ、ッ。ほ、こり、くさ、い、な。あ、の、子結、婚、し、た。。。か、な。げ、ん、き、かな)
END