おかえり!レセプト
3人が捜しに出かけた後、みきえが家の入る
落ち着かない・・・
もう一度家のまわりを捜してみる
・・・やっぱ・・・・いない・・・
思えばレセプトが来てからすべてが変わった、最初は大変だったけど・・
わたしは職場で言いたいことが言えるようになった、島村さんとも仲良くなれた
あかりは勉強するようになった、まどかも自立し始めた、そして・・ひろむが・・・
今、外を走ってる
すべてがいい方向に転がっている、もうレセプトなしの生活は考えれない
なんとしても見つけなきゃ、 とその時、電話が鳴った
あわてて電話に出る、ひろむの声
「母さん、ひとつ忘れてた、レセプトが気に入ってる場所ってない?」
「え?」
「レセプトが楽しいってかんじた場所とかさ・・・」
「あ!」 あそこ!初めて連れて行った公園!つかまえれなくて大変だった公園!
受話器を投げ出し家を飛び出す
絶対あそこだ!
走る、公園に、こんなに懸命に走ったのは何年ぶりかな、いや初めて
公園に着く、息をきらしながらあたりを見渡す
「レセプトー!!」息が切れて大きな声がでない、それでもさけぶ「レセプトー!」
・・・・いない・・・なにも・・・
冷静になって思う・・
なんでここにいるって思ったんだろう・・・・いるわけないか・・・足をけがした
場所だし・・・
勝手に家を飛び出してしまったし・・・戻ろう、と帰ろうとした時
「ワン!」
「え?」ふりむくと草むらで白いものが動いてる
「・・・・レセプト?」
こっちにむかって走ってくる、全力で走ってくる
「レセプトー!!」
さけびしゃがんで両手を広げる
レセプトがこっちをめがけて走ってくる
でも・・でも、きっと、また、わたしの横をすりぬけて行ってしまうんだろうな・・
と思ったら・・
飛び込んできた、手の中へ
「レセプトー!おかえりー」
みきえがぎゅっとレセプトをだきしめた




