レセプト捜査計画
兄ひろむがタブレットを操作、まず家の周りの地図を出す
「よし、レセプトは家のどこから出て行った?」
みきえが答える「うらのドアが開いてたからそこだと・・」
「この方向だな」ひろむがタブレットの地図に指で方向をなぞる「いつもの散歩コースは?」
みきえが地図を見て「家を出てこの角をまがってこの公園を1周して同じ道を帰る・・感じかな」
ひろむが考える・・・そして、地図上に散歩コースよりひとまわりほど大きな円を指で描いた
「小型犬の一日の移動距離は長くてもせいぜい1キロメートル、レセプトはまだ子犬だから
そんなに遠くには行っていない、絶対、近くにいる」
「でも捜してもいないんだよ!」あかりが涙声で訴える
「レセプトは人なつっこい犬だ、でも怖がりだからにぎやかな場所には行かない・・・となると
人がわりといるけど静かな場所・・・公園!」
ひろむが地図の公園のある場所にしるしをつけ指示する「あかりはここ、まどかはここを探してみて、
お母さんは家に待機して、レセプト帰ってくるかもしれないし、おれはこっちの公園をあたってみる」
「あ!・・でも、でも・・さ!」あかりが反論する「住宅街に迷いこんでるってのもあるかも、
あそこも人はいるけど静かだし・・・」
「住宅街だと大丈夫、うまくいくと保護されてるし、それに人目につきやすい、今日、捜して
だめならビラを作るから、それで見つかるよ」
すごい・・この兄、頼りになる・・・
「よし!じゃあ捜しに行こう!連絡を取り合って行こう、それから途中、郵便局や宅急便の配達の人に
会ったら見かけてないかどうか聞いてみて、あの人たちこのへんをぐるぐる回ってるから」
「わかった!」3人が走り出した、それぞれの捜す場所をめざして




