兄、登場!
家の中一つだけ捜していない場所がある・・・
家にもどってきたあかりが階段を駆け上がり二階に
兄、ひろむの部屋のドアをたたき
「お兄ちゃん、レセプト!来てない?そこにいない?」
・・・・・ 返事がない
いくらひきこもってる兄でもいるのに返事をしないわけない・・・やっぱ、いないか・・
あきらめて外に行こうとしたが・・・なんかこのままじゃおさまらない・・
もう一度ドアをたたき「お兄ちゃん、レセプトがいなくなったの」
・・・・・・
この際、いままで、もしかして、と思っていたことをぶちまける
「わたし・・知ってるんだよ、お兄ちゃんずっと昼間、みんながいないときレセプトの面倒
見ていたこと」
・・・・・・
「レセプトはね!・・レセプトは・・今日も・・お兄ちゃんを捜してたんだよ!」
あかりの声がふるえる
「レセプトはお兄ちゃんのこと、一番、信頼してんだよ!」
・・・・・
返事はない・・・ここまで言っても・・・
あかりがあきらめて階段を降りようとした時・・・ゆっくりとドアのノブが回る
え! あかりがおどろいて振り返る
ドアがゆっくりと開く・・・そして・・・3年ぶりの兄の姿が・・・
・・・こんな顔だったけ・・・太ってもないし、髪もボサボサでもない、意外にイケメン・・
タブレットを片手に持って現れた兄が「絶対、見つける!案内してくれ」
「・・・うん」
外へ駆け出す、兄も後からついてくる、家を出たときみきえとまどかに出会う
みきえが期待をこめて「家の中にいた?」
「だめ・・いなかった・・」
「そう・・・」みきえが落胆する、その時あかりの後ろで「大丈夫だ!絶対、見つける」と兄ひろむが自信
たっぷりに言う
みきえが不思議そうに・・・「え?」
まどかもきょとんとして兄を見る
みきえが「あかり?・・・だれ?この人?」気づいてない・・
「なに言ってんの!お兄ちゃんじゃない!忘れたの?」
みきえが驚く「えー!ひろむ!」
まどかもさけぶ「うそ!お兄ちゃん?・・・こんなんだったっけ?」
ひろむが冷静に「今そんなことを言ってる場合じゃない!とにかく詳しいことを教えてくれ!
大丈夫、絶対見つかるから!」
3人とも兄がすごくたのもしく見えた




