捕まえられない・・・
レセプトが楽しそうに芝生の上を走る
みきえが家から持ってきたジュースを飲みながらそれを見ている
・・ああ、なんて充実した休暇・・・楽しそうに走り回る愛犬、それを見守るわたし・・こんな生活を
求めていたんだ・・・
しかし、雲行きが怪しくなった・・そろそろ帰らないと・・
「レセプトー、帰るよー」みきえが叫ぶ、レセプトはかまわず走り回る
・・・え?
みきえが気づく、ちょっと待って・・どうやってつかまえる?
レセプトが寄ってきて立ち止まる、みきえがつかまえに近づく、当然、逃げる
みきえが追っかける、が、当然、犬のほうが速い、逃げられる
・・・・どうしよう・・・
思い切って本気で追っかける、逃げるレセプトが公園の出口のほうへ走る
まずい・・公園を出るとマジで捕まえられない!と追うのをやめる
レセプトに悪気はない、、おっかけっこをしてると思っているみたいな・・・
時間は刻々とすぎる、空からポツポツと雨が落ちてくる
まどかのむかえにまにあわない!なんとかしなきゃ・・
誰かを呼ぶ?誰を?警察?まさか・・・自衛隊?ありえない・・・JAF?関係ないか・・
思いは迷走する、このまま一生、捕まえれないかも、そうなるとわたしはずっとここに住むことに・・
みきえが変な考えを振り払う、そんなことない!なんとかなる、どうやって捕まえる、考えろ!
とにかく公園の外には出ないようにしなきゃ、と公園の出口に回る
レセプトが公園の奥に逃げ、こっちをじっと見る
・・・これじゃあ、どうしようもない・・・
まどかのむかえの時間がせまる、雨が降ってくる、・・もう、だめ・・・
「レセプト!」叫びレセプトにせまる、逃げるレセプト、必死に追いかける
公園の出口にだけ注意して追いかける、犬のほうが速いのはわかってる、懸命に追いかける
みきえは疲労困憊、息を切らして立ち止まる、よく見るとさすがにレセプトも動きがにぶくなったような
そして見ると・・・えっ?
後ろ足が上がっている、左の後ろ足が浮いて三本足で動いている
・・けが!骨折?・・いけない!
「レセプト、待って!」とさけびなりふりかまわず飛びかかる、レセプトがかわす、が、間一髪
片手がレセプトの背中に届く
無造作に背中をわしずかみにつかむ、つかまえた!
キャン!レセプトの大きな鳴き声が公園に響き渡った




