成功!
あかりがレセプトを遊ばせる
例によって部屋中にシーツを敷きまくり、レセプトがうれしそうに走り回る
あかりは勉強、教科書をひろげる、数学
だが、いくら読み返しても・・さっぱり、わからない
やがて「あーもう、うるさい!」とレセプトにあたる
レセプトがおどろいて部屋のすみに逃げる、そしてじっとあかりを見つめる
遊ばせといてうるさいはないか・・と気づき・・「ご、ごめん・・」
レセプトの気持ちがあかりに伝わる
コ、コワカッタ・・・
「ごめん、だから悪かったって言ってるでしょう・・・」とまたあやまる
レセプトがぺたっと座りあかりを見つめる
あかりもレセプトを見て「おまえはいいよな~、勉強しなくてもいいし、一回入れ替わるか?
あたしの代わりに学校行く?」
レセプトがじっとあかりを見る
「なーんてね、できるわけないよね、そんなこと・・」
レセプトが立ち上がる、じっとあかりを見る
(・・・うそ・・なに?その真剣な眼差し、・・まさか・・・変な能力もってないでしょうね・・)
レセプトがじっと見てくる
「いや・・うそ・・だから、冗談だって・・・」
レセプトが急にあかりに向かって走り出す
「え!ちょっと待って!」
レセプトがあかりに向かってくる、が、あかりの横をすりぬけケージの中へ、そしてトイレの上に行く
トイレのにおいを忙しく嗅ぎ、くるくると回ったあとピタッと止まり
えっ!・・・オシッコ・・してる?
あかりがさけぶ「お母さん!お母さーん、たいへん!レセプトがー!」
みきえがあどろいて二階に上がってくる「どうしたの!」
「レセプトがしたの!」
「何を?!」
「トイレでオシッコ!」
「えっ!・・・・ほんと?」
「ほんと、ほんと!ちゃんとしたよ、トイレで!」
「やったね、レセプト」とみきえがレセプトをだきかかえる
「えらい、よくやった、えらい」とあかりがレセプトの頭をなでる
レセプトが若干迷惑そうに喜ぶ二人を交互に見る
そして、その様子を扉の影からまどかがだまって見ていた




