天地医師の忠告
天地医師がレセプトの腰?のあたりに注射を打つ
不思議と痛がる様子はなく終わる、ただ終始ぶるぶるふるえている、怖くて痛みも感じない
という感じ
そういえばレセプトが吠えるのをまだ聞いたことがないな・・・と思っていると、天地医師が聞いてきた
「ところでこの犬、どうやって見つけてきた?」
「はい、捨てられていたのを拾ってきました」
「拾ってきた?」
「はい、家の前に捨てられてて・・・」
「で?・・・良いことをしたと思ってるか?」
「・・・え?」
「小さな命を救った、子犬の命を助けたって思ってるかってこと」
「・・・・・そ、それは・・・」
「もしそう思ってるだけなら飼うのをやめたほうがいい、犬に迷惑だ!」
「え!そ・・・そんな・・・」
「いるんだよな、そういう偽善者が」と天地医師がいすに座りふんぞりかえる
「た・・たしかに、そういう気持ちはあります・・ただ・・それだけでなくて・・この・・なんていうか
この子を見てると・・いやなこと忘れるっていうか・・癒されるっていうか・・その・・」
天地医師がレセプトの頭をなでる、そして「おまえ、いい人に拾われたな」と言ってみきえをするどい目でにらみ
「ただしこれからが大変だぞ!3か月は散歩はできない、おそらくトイレのしつけはできてないだろう
家じゅうに犬のシッコとウンチのにおいがしみつくぞ!それでも我慢できるか?」
みきえが平然と「あ、それは大丈夫です、もうわたしの部屋、相当くさいですから」
「・・・オス犬だから早くしつけないと足を上げてオシッコ飛び散らすぞ!それでもいいか?」
「え?オスなんですか?この犬?」
「は?」
「いつも座ってしてるから・・メスかなって・・・」
「・・・・フ、ハハハハッ」と天地医師が急に笑いだし「あんたおもしろいね、いいよ、なんか
困ったことがあったらいつでも聞きにくればいい」
「はい!よろしくお願いします」




