子犬飼うから!
3人が出かけて静かになった家
子犬は収納ボックスの中で寝ていた
音がする、ドアが開く音、そして廊下をだれかが歩く音
子犬がめをさます
その足音は子犬のいる部屋で止まる
ドアが開く、黒い人影が部屋の中に入ってきた・・
みきえがお昼すぎに家に帰ってきた
今日は昼から休みをとっていた
家に入りすぐさま自分の部屋へ、、仕事中も子犬のことが気になっていた
とりあえずペットショップに相談しようと決めていた
部屋のカギを・・・あれ? 開いてる
ドアを開けて、 「えっ!」
子犬がこっちを見ている、その足元には毛布が敷いてある、そしてお皿が2枚
ひとつは水が入っている、もうひとつはなにか食べ物を与えたらしい空の皿
みきえは部屋を飛び出した
誰がやったかはわかる! ひろむ!
ひろむの部屋の前に行き「ひろむ、あなたよね!」
「・・・・・・・」
「毛布・・・それにえさまで・・あげてくれたのね!」
「・・・・」返事は返ってこない、けれどみきえはうれしかった、ひろむが子犬に
関心を持ったこと、部屋の外の世界に関わったことが
「ひろむ・・ありがとう・・・」そしてみきえが決心したことばを付け加えた
「お母さん、あの子犬飼うから!」




