母の部屋からの声?
3人が無言で朝ごはんを食べる
こんなにゆっくり時間たっぷりの朝を迎えるのは何年振りだろう・・・
これはある意味、あの子犬のおかげかな・・とみきえが思う
あかりはちらちらとなにか言いたそうに母の顔を見ながらごはんを食べる
まどかは二階を気にしているようにたびたび天井を見ながらごはんを食べる
「あの・・・お母さん・・ちょっと・・」あかりが意を決したように母に話しかけ
手招きをしながら、母を台所のすみに連れて行き「あのさぁ・・・お母さんの
部屋にいるのって・・・・・男の人?・・だったりして?・・・・」
みきえが一瞬おどろいた顔をする、がすぐにほほえんであかりの頭をかるくはたき
「なに言ってんの、なわけないでしょ!」
「そ・・そうだよね・・やっぱし・・」とあかりがほっとしたように返す
その後、あかりが二階にカバンを取に行く、途中母の部屋の前で立ち止まる、
ドアを開けてみる・・が、鍵がかかっている、「鍵かけるか?普通?」と一人つぶやき
階段を降りようとした時
「・・え?」声が聞こえた?いや、感じた?母の部屋の中から?そして尚も(ココ、
キモチイイ、ココ、イイ)声が感じてくる
「・・・うそ・・」怖くなったあかりが急いで階段を降りた




