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AOI 第78話

  カーテンを開けると、灰色の空が。今日も雪かぁ。結露の窓に、絵を書いた。にこちゃんマークを書いたのだけれど、書いたそばから、泣いた顔になってしまっていた。今日も、外が

寒いんだな。カーテンを閉めると弟が、朝ごはんの真っ最中で、うれしそうに立って、ご飯をおかわりしていた。なんで、そんなにうれしそうな顔をしているんだろう。おかずをのぞいたけれど、そんなにうれしそうな顔になるような(お母さん、ごめん)いつものおかずのような。弟は、冷蔵庫から納豆を取り出して、

 「締めの納豆。」

 と、私に見せてきた。あっ、そうだったのか、あの笑顔は、この納豆の事だったのかと思った。私は、それを聞いて、

 「いいじゃん。」

 と、言った。弟が、こたつに座って納豆を開けた。私は、見ていたら、少し小腹が空いてきた。わかっている。私は、わかっている。食後3時間は何も食べない方が体に良いらしいと。だけど、弟の食べている姿が目にはいってしまうと、自分のお腹がますます空洞ができてしまっているように感じて。ぐー(お腹から音がでた)。どうしよう。あっそういえば、冷蔵庫にヨーグルトがあった。ヨーグルトなら良い間食なのでは、と、鼻歌が出る気持ちで、冷蔵庫を開けた。1つ手にとったところで、背中に弟を感じて、振り向いて弟に、

 「ヨーグルト食べる?」

 と、見せながら聞いた。弟は、口の中がご飯でいっぱいだからか、声が出せずに、私を向いて、首だけ縦に上下に2回振った。食器棚の真ん中にある引き出しからスプーンをとって、弟の前から少し離しておいた。弟は、食べたい物から食べてしまう事があるから、ご飯途中でもヨーグルトとか蓋を開けて、何口か食べて、またご飯に戻ったりしてしまうのだ。私は、ご飯を終わったらのうれしいデザート感覚になるのだけれど。母や私が、味が混ざっちゃわないとか、ご飯の後に食べようとか話をした事があるのだけれど、学校給食では、ヨーグルトとかをはじめに開けて食べている人がいるよと教えてくれて、母と2人で、

 「へーっ。」

 と、感心してしまった事があったっけ。給食は楽しく食べれる分だけ食べようもあったなぁ。苦手な給食の時は、減らしていたっけなぁ。先生は、少しでも挑戦してみような人だったから、少しほんの少しだけよそったっけ。それが縁で、あれこれ美味しいと気付いて、今までもったいなかったなと思ったり、うーやっぱり無理と格闘した時もあったなぁ。弟の口の中は、今、何味になっているのか。

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