足止め
「昨日の爆撃で、蓄魔石の補給が間に合いませんでした」
飛行場に来た海たちに非常な知らせが伝えられた。
「出発は明日か」
「そのようですね」
手持無沙汰になった海たちはピストへと移動し、イスにドカリと腰かけた。
「よお、あんたらがあの雷撃騎のパイロットかい?」
気のよさそうなあんちゃんが声をかけてきた。
「そうだけど?」
「あんたら凄いな~、あんな雨の中、魚雷抱えたままでよく着陸できるもんだ」
そう褒めてくれるものだからダリーとスカーレットは舞い上がってあんちゃんとの話が弾んだ。
「そういやぁ聞いたかい」
「何をだい」
「昨日の昼間出たシロイドンの連中、全部喰われたらしい」
あんちゃんは声を潜めて二人に話かける。
「喰われた?」
「ああ、なんでも奴さんの空母、馬鹿でっかいらしくてさぁ、普通の二倍位乗るらしい」
「そんで、カールの基地から飛んできた連中と一緒になって襲い掛かったんだってよ」
(道理で見つけられなかったわけだ)
海はその会話を聞いて納得したのと同時に、見つからなくてよかったとも思いを巡らした。
「昨日、夜間に来たやつらはどこから来たのか知ってるかい」
「ああ、何でもその空母かららしいよ。来たのがHu一三七とGe二八七だったてよ」
「Ge二八七?」
聞きなれない騎体の名に海は思わず聞き返す。
「ああ、あんたらと同じ艦上雷撃騎だってさ」
「そうか、ありがとう」
「いやいや気にするなって」
海たちは、しばらく気のいいあんちゃんと世間話をしていた。




