表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手繰る  作者: 十音
1/1

刑事さんは、

初投稿です。何卒。





この地獄を終わりにしよう。

私は台所へ走り咄嗟に包丁を握り構えた。

アイツは咆哮しながら私を追いかけて来た。

体当たりするように包丁を刺す。

アイツは唸り声を上げながら私の頭を殴る。

視界が揺れる。

口の中に血の味が広がる。

アイツの腹に刺さった包丁を何とか引き抜き、もう一度飛び込んだ。

ここで終わりにしなければ。

私を助けられるのは私だけ。

何度も何度も突き刺す。

ここで終わりにしなければ。

白くぼんやりとした視界。荒い息遣い。血の臭い。

動かなくなったソレから包丁を抜く。

地獄は終わったのか。何てことをしてしまったのか。

安堵と焦りが同時に押し寄せ、思わず顔を覆う。

べったりと手に血がついていた。

ハ、ハ、と思い切り走った後のように息が切れる。


「俺が助けてあげようか」

突然現れたそいつは自らを悪魔だと名乗った。

                 


                『正義の悪魔』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ