表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋の初心者  作者: 由紀
9/31

第九話 月はきれいだけどコクハクは出来ない

※一応恋愛小説の世界観ですが、主人公があまりにも恋愛小説に向いてない性格をしてるので特にイケメンとの進展はありません。

現実もありません(泣)


「今日は満月か。」


初夏の夜。

昼に雨が降っていた事を忘れるような快晴で、暗闇を美しく照らしていた。


「今日は月がきれい…」


その言葉を呟き、その言葉が彼に届く事を祈る。

あまりにも美しいから、ふと由紀はスマホを手に取り、写真を撮った。


「…画質最悪やんけ。」


月ってスマホで撮れんよな。あれマジなんなんって感じ。


だけど、その美しさを彼に共有したくて、思い付きで彼にラインをした。

どれだけ話を続けようとしても、あまり続かないのはきっと自分のせいだと思うけど、今は続かなくていい。この美しさを共にしたい。


『今日は満月です。見てください、めちゃくちゃ綺麗ですよ!』


どうせ、今日は返信は来ないだろうと思いながら帰路に着く。


「ただいま。」

「おかえり。」


帰ると、同居人のたかはしゆきが顔を出した。


「遅かったね。早く風呂入り。」

「うん。」


お風呂に入ったあと、スマホを見ると通知が増えていた。


『見たよ。綺麗だね。』


鼓動がこんなにも早くなるとは思わなかった。


つづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ