第八話 キミを知りたくて
「まあまずは、イケメンさんと喋る回数を増やす事ね!」
「そうかるよなぁ。」
「じゃあ、ご飯に誘ったら?」
「ゑゑ!?」
急に古風な驚き方をしたのは高橋由紀、19歳。
クールな美少女になりたかった人生でした!
だけど残念、ただの変人です★
最近の悩みはストレスに晒されないと甘い物が食べれない事★
甘い物好きなのに体が受け付けてくれないのまあまあ辛い♡
「そ、そんな…ハードルが高いってばよ!」
「ナルトかな?…いやいや、それでもそうやってチキンになってたら、いつまで経っても進展しないよ?」
「うう…そうだけど…」
「由紀。貴方はイケメンとどうなりたいの?」
「…イケメンと…?」
この気持ちが本当に恋かどうかも分からないのに、どうなりたいかなんて分かるはずが無い。
ただただ知りたい。貴方の全てを、不思議を解き明かしたい。
この気持ちは、ただの好奇心?それとも恋?
手を伸ばしても届かないようなもどかしさに、逆に惹かれてしまったのだろうか。
「おもしれー女」の男バージョンだろうか?
「うう…分からないよ…私はただ…この気持ちを知りたいだけなの。」
いつになったら、それすらも解明できるのだろう?
つづく